大人になると自分で計算をする機会は減りがちです。
電卓や計算ソフトを使った方が早く正確に答えが出せるのは確かですが、ときには自分の頭を使って計算してみませんか。
問題
次の計算をしなさい。
2+2−2×2
解答
正解は、「0」です。
「4」と答えてしまった人は要注意、計算の基本ルールがあいまいになっている可能性があります。
次の「ポイント」で、正しい計算過程を確認しておきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「計算の順序」です。
まずは、以下の計算順序のルールを確認してください。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順序の計算がある場合は、左から優先して計算します。
ここで今回の問題を再確認してみましょう。
2+2−2×2
計算順序のルールによると、足し算・引き算よりも掛け算・割り算の方が先に計算することになっています。
よって、次のように計算するのは間違いです。
2+2−2×2←式の左(足し算)から順番に計算していくと…
=4−2×2
=2×2
=4←誤答!
正解の0ではなく、4が算出されてしまいました。
今回の問題で、一番先に計算すべきは2×2の掛け算になります。
2+2−2×2←掛け算から先に計算する
=2+2−4
あとは、足し算と引き算が残りました。
ルール上、足し算と引き算の優先順序に差はありません。ただし「同じ優先順序の計算がある場合は、左から優先して計算」することになっているので、一番左にある足し算→引き算の順に計算していきます。
2+2−4←まず足し算をする
=4−4←最後に引き算をする
=0
これで正解にたどり着けました。
まとめ
今回の問題、正しく計算できたでしょうか。
複数の演算が含まれている場合、式の左から順に計算していけばよいとは限りません。計算順序のルールに従えば、今回のように式の最後にある演算から計算を始めることもあります。
足し算・引き算よりも掛け算・割り算を優先するというルールは、非常に重要なのでぜひ覚えておいてくださいね。
引き続き、他の問題にもチャレンジしてみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。