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保育園で喧嘩したら「女の子が『やめろ』と言った」園児の言葉遣いが話題

  • 2025.2.26
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出典:photoAC(画像はイメージです)

何か相手から嫌なことをされた時に、どんな言葉でその行動を制しますか?

SNSで、園児同士のいさかいの際の「言葉遣い」についての投稿が話題になりました。嫌なことをされた子が「やめろ!」と言って制したところ、相手の子は「女の子が『やめろ』と言った」ということを非難するように口にしたそう

その子は、「男の子は『やめろ』と命令するのに、女の子は『やめて』とお願いしなくてはいけないというのはおかしい。また、『やめろ』と言われるようなことをしてはいけない」と諭されたとのことですが、こちらの投稿をきっかけに、どのような言葉で相手を制したら良いか、多くの人から考えが寄せられています。

嫌なことは「やめろ」と言っていい

この投稿をきっかけに、もしくは最近、「やめろ」と言っていいのだということや、「やめて」と「やめろ」のニュアンスの違いに気づいたという方も。

嫌な事は『やめろ』と言っていいことに今まで気づかなかった。
これ目から鱗で最近気がついた
"やめて"はその後に"ください"が含まれててあくまでお願いする側だけど、"やめろ"はそのまま命令形なんだよね。令和以降は、男女関係なく"やめろ"が使える世界になってほしい
この視点は私に欠けていたかも。
娘息子いますが、もちろん娘には言い方を訂正させ
息子には、やめろよりやめてほしいって丁寧に言いなさいって言ってしまってた。
男女問わず真剣に否定の言葉を発したい時は、言い方など気を遣う(性別によって変えたりも)のではなく、強く言ってもおかしくないのか

これらに気づかなかった背景には、幼い頃から「乱暴な言葉遣いをしてはいけない」「他者には丁寧に接しなくてはいけない」と教えられてくるため、という理由もあるようです。

そのように教えられていて言い慣れていないため、いざ被害に遭った時もとっさに「やめてください」「やめて」という丁寧な“お願い”の言葉遣いになってしまうという方も見られました。

女性ってだけで男性より丁寧?柔らか?な言葉遣いを求められる風潮が子どもの頃から本当に大嫌い 男性なら注意されない言葉遣いで何度「女の子がそんな言葉使ったら駄目だよ」と注意されてきたか分からない 言いたいことは平等に主張させろよ
命令形の言葉は乱暴だから男女問わず基本的には使わないほうがいいと思うが、普段から「やめて」しか言わないのでいざという時に「やめろ」が出てこないなと感じている。
ただ、いざという時に強い命令形を使うとやばい相手をさらに逆上させそうで難しいなとも思う。

そのため、子ども本人や周囲の大人に「やめてほしいときは『やめろ』と言っていい」と伝えているという方も。

うちは娘に「やめて欲しいときはやめろ!といっていい」と教育しているが、3歳娘はちゃんと段階踏んで「やめて」「やめてよ!」「やめろ!」と使い分けている。だから女の子にもやめろと教えるべき。
これさっき娘が兄にやめろって叫んでたのを聞いたばあちゃんが『女の子なんだからやめてでしょ』ってのに注意したところだわ。
そういうことをこれからの時代の子供達に押し付けないこと、理解すること、説得したらわかってくれてよかった。

加害行為よりも被害者の「言葉遣い」が咎められるのはおかしい

嫌なことをされたらまずは「やめて」と言っているのにそれではまったく聞く耳を持たないため、しかたなく「やめろ!」と強く伝えるしかなくなる、という方も多くいました。

「やめて」で素直にやめてくれれば「やめろ!」なんて強く言わなくて済むのにね
「やめて(依頼)」の段階で嫌知らずするから「やめろ(命令)」になるのにね。
やめろと強い口調で命令されるまでやめない方を指導すべきだろ。
最初は「やめて」って言ってたと想うな。
やめないから「やめろ」なんだよ。

「やめて」では本気で嫌がっていると捉えてもらえないため、「やめろ」と強く出ることになるというケースも少なくないようです。

ですがそのように、嫌なことをしてきた相手を強い口調で拒絶したところ、加害行為よりも、その拒絶の言葉が悪いと咎められたという経験のある方も。

こういうの見るたびに弟に殴られたり暴言吐かれてそれに腹立てて私が弟に「お前」って言ったら父親が「女なのにそんな言葉遣いするなんて!」って死ぬほど怒られ、弟に謝らせられたの思い出す…
弟の暴力で私に謝罪があったことは一度もなかったのに、私は「お前」程度で謝らせられるんだなと思った。
昔、バイト中に尻を触ってきた上司に咄嗟に「触んじゃねー!!」と言い放ったら、その上司は私の言葉遣いを説教してきた。いやいや、自分の罪を謝罪せんかいと思ったよ。
議題はその女の子が怒鳴るくらいに嫌がることをしたことにあるのに、その女の子の言葉遣いが悪い、って論点をすり替えて適当に逃げようとしている。そんな不誠実なことしてると、いつか誰も相手にしてくれなくなるよ、と思う。
一生懸命声を上げたその子に拍手
トーンポリシングは本当に多い。
その人が本当に言いたい伝えたいことよりも、言い方や論調が非難され、論点がすり替わっていく。

「やめて」では聞き入れない、「やめろ」では言葉遣いを咎められる、何を言っても拒絶の意思が伝わらない、となっては八方塞がりです。

そのため、強い言葉を使わなくてはいけないシチュエーションもある、という意見も寄せられていました。

言葉にもTPOがあるよね。
自分や自分の大切な何かを守るために強い言葉を使わないといけない場面って人生において色々あると思う。
私は幼少期から舐められやすい性格だったからプライベートでは意図的にキツい言葉を使うようになった。シチュエーションによって言葉遣いを変える。
日本語って美しい要素も多いけど、これは非常に気になっていた。
不快なことやいやなことを指摘するのに、いわゆる女性言葉って「お願い」に近いんだよね。「やめて(欲しい、下さい)」→相手に決定権がある。
女子も「やめろ」って言葉をもっと使っていっていい。

あなたはどう思いますか?

嫌なことをされてやめてくれない時に、どういった言葉を使うかという問題に関しては、「男女ともに『やめろ』と言って良いという風潮になるべき」という声が多く寄せられていました。

「方言だと拒絶の言葉にあまり男女差がなくてよかったと感じている」という方もいる一方、「『○○という方言は乱暴だから女子は使わないように』と注意された」という方もいました。

また、「男女ともに『やめて(やめてください)』が良い」との声も。ですが、体験談からすると、これは言う側ではなく言われた側が「やめて」が強い拒絶であるという認識をきちんと持たなくては、成立しないかもしれません。

まずは相手から「やめて」とやんわりと言われたらすぐに相手にとっては嫌なことなのだときちんと理解し、やめることが大切です。そしてもし「やめろ!」と強い口調で言われたら、言葉遣いが悪いと怒るのではなく、そんなに相手が強く言うほど自分は嫌なことをしてしまったのだと自覚することが必要でしょう。

あなたはこの問題について、どう思いますか?