どうやって計算するか覚えてる？「20+10÷2×5−3」→正しく計算できる？

子どものころにたくさん解いた計算問題。大人になるとあまり使わなくなりますが、計算できないと恥ずかしいですよね。今回は四則演算の問題を通して、計算のルールなどを確かめましょう。

問題

次の計算をしなさい。
20+10÷2×5−3

計算の順序を知らないと、正しい答えが出てこないです。

どのような順番で計算するのか、一緒に確認していきましょう。

答えは「42」です。

正しく計算するためには、以下のような順序で計算していきます。

1. カッコ(),{}の中を計算する
2. ×と÷を計算する
3. +や－を計算する

この問題はカッコ(),{}がありませんので、最初に×と÷を計算していきます。つまり、10÷2×5の部分の計算をはじめにします。

10÷2×5の計算ですが、ここの計算は注意が必要です。以下の2通りの計算方法があります。正しい計算はどちらでしょうか。間違っている計算については、その理由についても考えてみましょう。

①10÷2×5
=5×5
=25

②10÷2×5
=10÷10
=1

①が正しい計算ですね。
後者の計算について、掛け算の式だけであれば順番を変えて計算するのとも可能ですが、掛け算と割り算が混ざっている場合は、前から順番に計算する必要があります。

ちなみに、10÷(2×5)という計算であれば、以下のような計算になります。

10÷(2×5)
=10÷10
=1

一番最初にカッコを計算するので、答えが1になることが分かると思います。このように掛け算と割り算が混ざっている計算でも、カッコの有無によって答えが異なることが分かると思います。この計算パターンもよく出るので、しっかりと理解しておきましょう。

今回の問題では、10÷2×5＝25になるので、最後に+と−の計算をします。

20+10÷2×5−3
=20+25−3
=45−3
=42

このようにして、答えを出すことができました。正しい計算の順番を理解できたでしょうか。

いかがでしたか。順序を知っていないと答えが出せないということが理解できたかと思います。

計算の本質が分かってくると、いろいろなことに応用できると思うので、空いている時間を使って計算問題を解いてみましょう。

計算は、1問や2問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。他の記事にも計算問題がありますので、そちらもぜひチャレンジしてみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになるr良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。

もう一問挑戦！

どこから計算するのが正解？「(8−9÷3)×2+4」→正しく計算できる？