今回の計算には0が登場しています。小学校での宿題で0が登場したら、ラッキーな気分になったかもしれません。0を含む計算問題は、0を正しく処理することができれば、とても簡単に計算できるようになります。
計算順序を整理して効率よく解いていきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5×0+5−5
結合法則も使いながら効率よく計算していきましょう。
解説
この問題の答えは「0」です。
今回、しっかり復習しておきたいのは、計算順序と結合法則の二つのポイントになります。
<計算順序>
・必ず、掛け算と割り算の計算から先に行う。
・次に、足し算と引き算を計算して答えを出す。
<結合法則>
計算順序を変えても結果が同じになるという法則。
(a+b)+c=a+(b+c)
※この結合法則は、すべてが足し算の場合に計算順序を入れ替えることができる。
掛け算・足し算・引き算が含まれている問題なので、まずは掛け算から計算します。
0を含む掛け算は、必ず答えが0になるので
5×0
=0
となります。
ここで一旦、式を整理してみましょう。
5×0+5−5
=0+5−5
足し算と引き算だけの式になりました。あとは簡単な計算のようですが、計算をより楽にするちょっとした工夫として、結合法則を使ってみましょう。
結合法則を使う前に足し算だけの式に変形しておきます。
0+5−5
=0+5+(−5)
=0+{5+(−5)} ←5+(−5)を結合
=0+0
=0
これで計算完了です。
まとめ
今回は、「0を含む掛け算は答えが必ず0になる」という点と結合法則を利用して計算してみました。
結合法則によって意図的に0を作ることで、その後の計算のしやすさが大きく変わりましたね。
ぜひ他の問題にもチャレンジして、計算の工夫に慣れていきましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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