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『りぼん』から連載の話が舞い込んだ…作者の幼少期、母が呼んでいた【あだ名】がタイトルとなった漫画といえば?

  • 2025.2.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

漫画のタイトルには、作者の個人的な思いが込められていることが多くあります。キャラクターの名前や作品のテーマに沿ったタイトルがつけられることが一般的ですが、なかには意外な由来を持つものも。

日本を代表する国民的漫画のひとつであり、長年にわたって愛され続けている作品も、作者が幼少期に母から呼ばれていた“あだ名” から生まれたものだったのです。

その漫画とは、一体何でしょうか?

作者の幼少期、母が呼んでいたあだ名がタイトルとなった漫画といえば?

さてここでクイズです!

作者の幼少期、母が呼んでいたあだ名がタイトルとなった漫画といえば?

ヒント…

①1986年から『りぼん』で連載が始まった

②アニメ化され、オープニング曲が大ヒットした

「これが自分だけの“ちゃん”だ!」

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(C)SANKEI

答えは……『ちびまる子ちゃん』です!

1986年から『りぼん』で連載が始まり、1990年にはアニメ化。瞬く間に大ヒットとなった『ちびまる子ちゃん』 は、作者のさくらももこさんの幼少期をもとにした作品です。

そのタイトルは、幼い頃に母から呼ばれていた“あだ名”から生まれたものでした。

デビュー後、さくらさんは『りぼん』での連載を希望していましたが、当時はまだ確約されていませんでした。

そこで、まずはタイトルを考えることに。

おでこちゃんのんきくんといった案も浮かびましたが、いわゆるくんちゃん漫画と呼ばれるようなタイトルは他にも多く、オリジナリティに欠けると感じていたそうです。そこで思い出したのが、自分が幼い頃に母から呼ばれていたあだ名“ちびまる子”でした。「これが自分だけの“ちゃん”だ!」と思い、このタイトルに決定。ちょうどそのタイミングで『りぼん』から連載の話が舞い込み、漫画『ちびまる子ちゃん』が誕生したのです。

小学3年生という設定はなぜ?

『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子は、小学3年生という設定になっています。

この年齢について、さくらさんは“一番おもしろい時期だから”と説明。小学校低学年だと親や先生の管理下にありすぎて、自由な行動が取りにくい。小学校4年生以上になると落ち着いてしまい、大人に近づいてしまう。

小学3年生は、自己主張をし始めつつも、まだ子どもらしさが残っている絶妙な時期。この子ども特有の“理不尽さ”や“無邪気さ”を描くことで、リアルで親しみやすいストーリーになったのです。

『ちびまる子ちゃん』は、さくらさん自身が「エッセーのようなもの」と語るほど、自身の経験をもとにしたリアルなストーリー です。昭和40年代の静岡を舞台に、家族や友人との日常を描くこの作品には、どこか懐かしさを感じさせるエピソードが多く含まれています。

また、作品の魅力について、さくらさんはこう語っています。

「日常の話で、あっさりしていてシンプルなところだと思います。シンプルは“粋”で、懐石料理みたいな良さがあります」

この独特の作風が、多くの読者に愛され続ける理由のひとつとなっているのです。

エピソードを知るとより好きになるかも

『ちびまる子ちゃん』のタイトルは、作者・さくらももこさんが幼少期に母から呼ばれていたあだ名に由来しています。こうした背景を知ると、『ちびまる子ちゃん』の世界がより深く感じられますね!

アニメや漫画を見返す際には、ぜひ『ちびまる子ちゃん』の誕生秘話を思い出しながら楽しんでみてはいかがでしょうか?