「舞台観劇中の咳、本当にやめてほしい」観劇マナーに賛否両論「会話は気になるが、咳は仕方ない」

2025.2.25

舞台はなるべく静かに、集中できる環境で観たいですよね。しかし、観劇中に観客の“咳”が気になった経験はありませんか？

前提として、乾燥やさまざまな事情で咳が出てしまうのは仕方のないことです。しかし、舞台ホールの仕様上かなり音が響いてしまうのも事実。

SNSではたびたび舞台観劇中、咳をする人に対して話題が上がっています。

風邪をひいてしまい咳が出るなど体調がすぐれない場合は、残念ですがもちろん観劇を中止せざるを得ません。ですが、むせてしまった等といった理由で一時的に咳が出るという場合もあります。

咳は生理現象のため抑えるのも一苦労ですが、咳が出そうであればハンカチや服で口を押さえるなどして音を小さくする、前もってのど飴を持参しておく、など配慮も必要。

そこで今回は舞台観劇中の咳が気になるか、または仕方ないかアンケートで伺いました。

舞台観劇中、咳をする客は気になる？仕方ない？

全300件（有効票）から寄せられたアンケートの結果はこちらです！

舞台観劇中、咳をする客に対して「気になる」に155票、「仕方ない」に145票が集まりました。

寄せられた意見を紹介します。

気になるという方の意見

集中できなくなるため

集中して見ている所に雑音が入ると気になってしまい完全に集中力が途切れてしまう。逆に咳をした人を目で追ってしまう。
（50代男性・会社員・神奈川県）

まずはせっかく舞台に集中してるのに気が散るのが嫌。衛生的にも気になる。咳は仕方ないが、できるだけ音を抑えるなど工夫してほしいと思う。
（30代女性・会社員・大阪府）

大事なシーンが台無しになる気がするため

舞台に感情移入出来なくなるから止めてほしい。出そうなら手で押さえたり気を使ってほしい。
（40代男性・事務職・東京都）

ここが今、物語で一番大事なシーン、という時に、咳が聞こえてくるとやはり現実に引き戻されて、鑑賞に浸れなくなる。我慢しろとは言わないが、せめてハンカチで口元を押さえるなどして、音を極力小さくする配慮はしてほしい。
（30代女性・会社員・千葉県）

何回も続くようなら気になる

一回くらいだと気にならないですが、何回も咳している人がいると気になります。咳出るのは仕方ないのはわかっていますが、邪魔になるのも事実です。
（20代女性・会社員・鹿児島県）

あまり集中力がないので、咳も含め余計な音はどうしても気になってしまう。
ずっと継続するようなら一度離席してもらえると助かるなと正直思う。
（30代女性・九州地方）

気になる方の意見として「集中できなくなる」「大事なシーンが台無しになる」といった内容が多く寄せられました。

咳が出るのは仕方のないことなので、それなりの対処をしてほしい、という意見がほとんどでした。

仕方ないと思うという方の意見

生理現象だから仕方ないため

舞台観劇中の大きな声で話をしたりするのは気になりますが、咳は仕方がないので気にしないと思うからです。
（60代男性・無職・愛知県）

咳は誰もがしてしまうことだし、無理やり抑え込めるものでもないと思うので仕方がないと思います。
（20代女性・無職・栃木県）

自分も咳が出るので他人も気にならない

調子が悪くなくても、自分自身が乾燥や埃などでも咳は出てしまうタイプなので仕方ないことだと思う。
（30代男性・会社員・広島県）

自分自身もどうしても不意にせき込む時があるので、1、2回程度であれば仕方ないと思う。
（40代男性・会社員・近畿地方）

集中しているため

自分は何かに集中してしまうと他の音が聞こえなくなるので、人が咳をしていようが何をしていようが気になりません。
（20代男性・会社員・東京）

咳をするなんて普通のこと。演劇に集中してるなら、あまり気になりません。マナーやエチケットを最低限持っていれば、いいのではないかと思います。
（40代女性・会社員・東北地方）

出す側も配慮しているため

誰しも急に咳が出てしまうことはあるし、音が大きくならないよう配慮してくれる方が多いので、そんなに気にはならないです。
（20代女性・会社員・東北地方）

咳をする人は、何とか咳を抑え込まないと、とかえって焦ってしまっている（余計咳が止まらない）感じがあるので、こちらもある程度は許容してあげないといけないと思う。
（60歳男性・無職・福岡県）

仕方ないと感じる方の多くは、「生理現象だから仕方ない」「音が大きくならないように配慮しているため」と考えているようです。

舞台中の咳が気になる人は多い！

今回のアンケート調査によると、気になる派の意見は、咳によって気が散ってしまうため集中できなくなるようです。また大事なシーンで咳を出されると、聞きとれないといったことにつながるため、遠慮してほしいと考えていました。

一方、仕方ない派の意見として咳は生理現象なので止めるのが難しいと思うといった理由が多く寄せられました。また、舞台に集中しているとあまり気にならないと感じる方もいるようです。

どちらの意見の方からも、「咳はある程度は仕方がないので、音が大きくならないようにハンカチなどで押さえていたら気にならない」「あまりにも続くようなら、いったん退席したほうが良い」という意見が寄せられました。

演者の方からもたびたび「配慮をしてほしい」という意見が出るように、観客だけでなく演者にとっても気になる観客の咳。

一度誰かが咳をし出すと、連鎖的に咳をする人が増えていくこともあります。自分自身でコントロールしきれるものではありませんが、観劇中の咳を迷惑に感じる人は多いということを念頭に置き、ハンカチや服で口を押さえ音をなるべく響かせないようにするなどの配慮も必要です。

舞台観劇を楽しむには、一人ひとりの準備と意識が大切ですね。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/2/18〜2025/2/19
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問／舞台観劇の経験がある方のみ対象

・有効回答数：300