映画やドラマには、嫌でも同情してしまうほど不幸が続く役柄が用意されていることも多くあります。今回は、そんな“不幸な女”役を見事に演じた女優を5名セレクトしました。
本記事では、その中から池脇千鶴さんをご紹介。池脇さんの高い演技力が光った、壮絶な家庭環境で諦めるように生きる“不幸な女”とは…?
※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。
壮絶な家庭環境で諦めるように生きる… 池脇千鶴の“体当たり”な演技が話題!
- 作品名:『そこのみにて光輝く』
- 役名:大城 千夏
あらすじ
原作・佐藤泰志の同名小説を呉美保監督により映画化した本作。 2014年4月19日公開。
鉱山で働いていた佐藤達夫(綾野剛)は、自らの事故で同僚を亡くしたことをきっかけに退職。事故のトラウマを抱えたまま、日々パチンコと酒に明け暮れていました。そんななか、パチンコ店で出会った大城拓児(菅田将暉)と仲良くなった達夫は、拓児の姉である千夏(池脇千鶴)に恋をします。
自堕落な生活を送っていた達夫に、千夏という一筋の光が差し込みます。しかし、千夏にはある大きな秘密が隠されていました。秘密を知ってもなお、千夏を支えようと奮闘する達夫に千夏も惹かれ始め―。
身も心も売って家族を支える…『そこのみにて光輝く』“不幸すぎる女役”の注目ポイント
千夏は、脳梗塞で寝たきりとなった父、父を介護する母、不良の託児を養うために、売春行為や不倫相手からの援助でお金を稼いでいました。身も心も削りながら、不幸な家庭環境を1人で背負い込む千夏。そんな状況を受け入れ、ボロボロになりながら人生を諦めたように生きる、まさに“不幸な女”です。
そんな千夏ですが、達夫と出会ったことで本当の愛を知り始めます。達夫のために千夏も環境を大きく変えていきますが、そう簡単には結ばれないのが“不幸な女”の特徴です。続きが気になる方は、ぜひ『そこのみにて光輝く』を鑑賞してみてください!
主役を食う快演っぷり…!演技派女優・池脇千鶴の今後に注目
1997年にデビューし、25年以上にわたって数多くの役を演じてきた池脇千鶴さん。『そこのみにて光輝く』以外にも、多くの“不幸な女”役を素晴らしい演技力で見事に演じています。その高い演技力から、池脇さんは主役を食ってしまうほどの怪演っぷりを見せる“演技派女優”としての地位を確立しているほどです。
今後も、池脇千鶴さんがどのような“不幸な女”を演じるのか、池脇さんのこれからの活動にも注目です!
ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。
※記事は執筆時点の情報です。