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残酷すぎでは…?『史上最悪のバッドエンドな映画』結末が“発狂レベル”のSFホラー最高傑作

  • 2025.1.22

映画には、思いもよらない最悪の結末を迎える作品も数多く存在します。今回は、そんな後味が悪くなるような“バッドエンド”が用意されている映画を5本チョイスしました。

本記事ではその中から、フランク・ダラボン監督のSFホラー映画『ミスト』についてご紹介。主人公とその息子を襲う、残酷で悲しすぎるまさかの結末とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。また、物語の結末のネタバレを含みますので、作品未視聴の方はご注意くださいませ。

霧の中に潜むナゾの恐怖…!史上最悪の“バッドエンド”な映画『ミスト』

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イメージ画像:Canva
  • 作品名:『ミスト
  • 公開日:2008年05月10日
     『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』など、数々の名作を手掛けたフランク・ダラボン監督のホラー・ミステリー。物語の舞台は、嵐が過ぎ去った後のアメリカの小さな町。主人公のデヴィッド(トーマス・ジェーン)は息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)と共に、スーパーへ買い出しに向かいます。

    スーパーへ向かう道中で、謎の濃い霧が街を包んでいることに気付くデヴィッド。不思議に思いながらも、目的地であるスーパーに到着します。スーパーは、嵐の翌日で食べ物や修理道具が必要になった人たちで溢れかえっていました。

    そんな中、1人の男が血を流しながら、「霧の中に何かがいる!」とスーパーに駆け込んできます。突然の出来事に、騒然とする店内。気付くと外は霧に覆われて真っ白となり、外の状況が一切分からなくなっていました。霧の中には怪物が潜んでおり、デヴィッドたちのいるスーパーを襲い始めます。

    いつ殺されるか分からない状況の中、脱出を試みる人や「地球最後の日だ」と恐怖を煽る人など、混乱は激しさを増していきます。怪物による恐怖だけでなく、人間同士の暴動にも頭を悩ませたデヴィッドは、息子と複数の仲間と共に命からがらスーパーを脱出。しかし、怪物に囲まれて逃げ場を失ったデヴィッドたちは“自ら死ぬ”ことを選んだのだが―。

絶望の果てに泣き叫ぶ…!残酷で悲しい史上最悪の“バッドエンド”とは?※ネタバレ注意

深い霧の中、車のガソリンが切れて怪物たちに囲まれたデヴィッドと仲間たち。残ったのは4発の銃弾が入った拳銃だけとなり、皆が死を覚悟します。「怪物にやられるくらいなら…」と、デヴィッドは車に乗っていた息子を含む4人に自殺することを提案。提案を飲んだ4人を銃で殺し、デヴィッドは悲しみのなか外に出て怪物に襲われるのを待ちます。

しかし、デヴィッドの前に現れたのは怪物ではなく、救助のためにやってきた軍隊でした。徐々に霧が晴れていき、視界が開けていくと、すでに怪物は軍隊によって制圧されていたのです。あともう少し待っていれば助かっていたこと、自らの手で息子を殺してしまったことに絶望した主人公は、その場で泣き叫ぶのでした。

こんな絶望感なかなか味わえない…SFホラーの最高傑作!

先が見えない霧に潜む得体の知れない怪物と、恐怖心や不安心から凶暴性を増す人々、2つの怪物に翻弄される主人公たちがリアルに描かれた本作品。常に緊張感が漂い、手に汗握る展開が続くなか、まさかの結末を迎えます。

主人公の感情を想像すると、観ているこちらが発狂したくなるレベルの残酷さ……。バッドエンドな映画のなかでも、ここまで強烈な絶望感を味わう作品にはなかなか出会えないでしょう。まだ『ミスト』を観たことがない方、また本記事を読んで『ミスト』に興味を持っていただけた方は、ぜひその“恐怖”と“絶望感”を体験してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です。