病棟で看護師をしている、ぱれちに(ぱれちにっき)さん。仕事のかたわら、医療従事者向け、主に看護師向けの漫画を描き、ブログで発信しています。
ある日、膀胱癌で入院している患者さんに呼ばれて病室にいくと、まさかの症状に見舞われていて…?
「尿が出ない⁉︎」血尿の患者に起こった出来事とは?
膀胱癌で入院することになった患者さん。主な症状は「血尿」でした。2日目、急に「看護師さーん!!」と大声で呼ばれます。病室に様子を見に行くと、尿瓶を持って絶望的な表情をしている患者さんが。
なんと「おしっこが…おしっこが出ねえ」とのこと。いくら踏ん張っても尿は一滴も出ず、それどころかどんどん尿道の痛みが増していきます。
看護師のとっさの機転で「膀胱留置カテーテル」を使ったところ、いつもより濃い色の血尿が。とりあえず尿が出て一安心したのもつかの間、流れが止まってしまいます。しかも患者さんは「まだまだ痛い…」と。
そこで、医師の判断で「膀胱洗浄」をすることに。すると出てきたのは大量の「コアグラ」。このコアグラとは尿に含まれる尿が固まったもの。コアグラを除去したことで、ようやく患者さんは痛みから解放されたのでした。
「あんなに大量のコアグラ初めて見た」とぱれちにさん。プロの看護師が驚くほどの血の塊が詰まっていたと思うと、ものすごい激痛だったことが想像できますね…。看護師や医師の適切な判断のおかげで、大事にならなくて本当によかったです。
ブログ:ぱれちに(ぱれちにっき)