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最終回で明かされた真実と新たな“伏線”……放送初期から疑われていた“ヒロインの正体”に「びっくりしすぎた」

  • 2025.1.8
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(C)AbemaTV,Inc.

12月26日に配信された『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』の最終回において、高野(二宮和也)がたどった運命と、タイに駐在していた特派員・広瀬(莉子)の正体が明らかになった。早くもシーズン3を期待させるような終わり方に、SNS上でも「冴木(森田剛)と高野のラストシーン、すごかった」「広瀬の正体、びっくりしすぎた」と声が挙がっている。

最後まで怪しかった広瀬の正体

1話から登場している、タイ駐在の特派員・広瀬。彼女に対しては序盤から疑いの声がかかっていた。週刊誌の特派員兼通訳といいながら、広瀬自身が編集長・長澤(MEGUMI)と接触するシーンなどはなかったことから、実は敵側の人間なのでは……と裏切りを警戒する見方が多かったのだ。

そんな広瀬の正体が、最終回の終盤にて明らかになった。

仲間からの裏切りに遭い、息絶えてしまった鬼塚(池内博之)からマイクロチップを受け取った木原(桐谷健太)。彼は一週間後、そのチップに内蔵された情報を世間に広め、先を越されたポンコツ週刊誌記者・三島(佐野玲於)は苦虫を噛むことになる。

そんなやりとりを、木原と広瀬が、焼肉を食べながら交わしていた。広瀬が木原に対し「お父さん」と呼びかけていたことから、彼らは血縁関係がある親子だと判明する。いわゆる“パパ活”的呼称としての「お父さん」でない限り、広瀬は木原の娘であり、インフォーマとして修行中の身であることが知れる

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(C)AbemaTV,Inc.

木原と広瀬が示しあわせて三島を騙していたことになるが、なぜそんなことをする必要があったのか?

視聴者へひとつの驚きを提供する意図以外の、物語における必然性を見出すとしたら、意気揚々とタイにやってきた三島を広瀬と引き合わせることで、信頼性を高める狙いがあったのかもしれない。もし木原と広瀬が親子だと、三島が最初から知っていたら、そもそもタイで発生した一連の騒動に対して三島が疑いを抱き続けていた可能性もある。

早くも続編期待?仕込まれた新たな伏線

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(C)AbemaTV,Inc.

『インフォーマ』最終回において、もうひとつ特筆すべきなのは、冴木と高野が対峙するシーンならびに高野がたどった運命についてだろう。

拘束された木原の前に姿を表した冴木。シーズン1では木原と冴木は対立していたが、シーズン2でも敵となるのか、それとも味方か? 結果的に、冴木は淡々と“依頼人”からの任務を遂行していたにすぎなかった。

漏れでた極秘情報を、高野もろとも始末することが冴木の目的だったのだろう。護送車に乗せられた高野を拉致した冴木は、命だけは、と懇願する高野に少しの情も見せず、冷酷に火を放った。シーズン1となんら変わらないスタンスと手法に、もはや安心感さえ覚えるほど。

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(C)AbemaTV,Inc.

高野は本当に火を放たれてしまったのか、それとも。冴木が生存していることが判明し、木原に広瀬という娘がいることも明らかになったところで、『インフォーマ』シリーズのファンとしては早くも続編に期待してしまう。広瀬という新たなキャラクターが増えたことで、物語としても見せ方に幅が広がったのではないだろうか。

シーズン2ではタイと東京を行き来した『インフォーマ』。何かと情報に翻弄される人々の図は、現代に照らし合わせても親和性が深い。もしもシーズン3が実現するとしたら、次はどんな“情報戦”を展開してくれるのだろうか。

ABEMA『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
[放送日時]毎週木曜日 夜11時より放送中(全8話)
[出演者]桐谷健太、佐野玲於、莉子、池内博之、二宮和也 ほか
[番組トップページ]https://abema.tv/video/title/90-2007
[第1話 無料見逃し配信ページ]https://abema.tv/video/episode/90-2007_s1_p1



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_