今回の問題は負の数を含む引き算の問題です。
少し複雑ではありますが、引き算のあるポイントに気がつくことが出来れば非常にスッキリ考えられます。
計算方法を思い出しながら普通に解くのはもちろんですが、ぜひ簡単に解くための工夫がどんなものだったかも考えてみてください。
うまく解けたら、数学の楽しさを再発見するはずですよ。
問題
次の計算をしなさい。
−6−(−6)−(−2)
前半二つがどちらとも−6ですね。
解説
この問題の答えは「2」です。まずは基本の方法で解いてみましょう。そのためには、カッコの前にマイナスがついている場合の処理の仕方を覚えておく必要があります。
カッコの前にマイナスがついている場合
・◯−(−△)=◯+△
このポイントの通りに問題の式を変形していきます。
−6−(−6)−(−2)
=−6+6+2
あとは足し算だけになりましたので、基本的には左から計算していけば良いでしょう。−6+6の計算にだけ注意して、
−6−(−6)−(−2)
=−6+6+2
=0+2
=2
答えを出すことが出来ました。では、もう一つの方法でも解いてみましょう。注目するのは引き算の性質です。
引き算では必ず、◯−◯=0となる
同じ数同士の引き算は答えが0になりますが、それは負の数も含みます。これを利用すると、−6−(−6)が0になることが一目瞭然ですね。ここまで分かれば、残りの計算は簡単に出来ます。
−6−(−6)−(−2)
=0+2
=2
どちらかというと、引き算の性質を利用した方が簡単に解けましたね。
まとめ
カッコの前にマイナスがついている場合は、カッコを外す際に注意が必要です。
マイナスには後ろに続く符号を逆転させる性質があると覚えておけば大丈夫でしょう。
さらに、解き方は複数あるのが数学の良いところでもあります。
自分なりの解き方を見つけてみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。