足し算は小学校で学習しますが、桁が大きくなったり、繰り上がりがあると、暗算で求めるのが難しくなることがあります。
この記事では、繰り上がりのある足し算を簡単にするテクニックを紹介します。やり方は簡単なので、ぜひ練習してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
485+539
「三桁の数+三桁の数」の計算です。
まずは自分自身で正しい答えを出せるか挑戦してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「1024」です。
ここでは、次のように工夫して計算をします。
下二桁を取り出して計算する
通常、桁の多い足し算では、下の位から順に一つずつ足し算を考えるはずです。
しかし、ここでは下二桁をまとめて計算してみましょう。
通常の計算方法より難しくなっているように思われるかもしれませんが、慣れるとこちらの方が簡単に計算可能です。
今回の問題は「485+539」なので、まず考えるのは「85+39」です。
二桁同士の足し算の場合、どちらか一方が10の倍数になるように、もう一方から数字を移します。
85+39
=(85−1)+(39+1)
=84+40
(39を40にするために、85から1をもらって移した)
一方の数の一の位が「0」になったことで、暗算がしやすくなったはずです。
84+40=124
これが下二桁の計算となります。
次に、百の位の計算をしましょう。
4+5=9
最後に分けて計算したものを合わせます。
ただし、それぞれの位に注意しましょう。下二桁を取り出して計算しているので、位が二つ分ずれています。
筆算のように書くと以下のようになります。(慣れると頭の中で考えられるはずです)
まとめ
繰り上がりのある足し算を工夫して計算する方法を紹介しました。
下二桁を取り出し、分けて計算することで、繰り上がりの計算を簡単に行うことができます。
ぜひ日常生活でも活用してください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」