計算問題は、正し順序で計算していかないと正しい答えを出せません。では、正しい計算順序とはどのようなものだったか覚えているでしょうか。
今回の問題に挑戦して、計算順序のルールを確認してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(4+4×4)+5÷5
解答
正解は、「21」です。
あなたが出した答えと一致したでしょうか?
次の「ポイント」で、計算順序のルールと正しい計算過程を確認してみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「カッコの中の掛け算→カッコの中の足し算→割り算→足し算」の順に計算することです。
計算する位置が行ったり来たりしてややこしいですが、このようになるのは次の計算順序のルールに従っているからです。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.カッコの中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左から順に計算します。
今回の問題にはカッコが含まれていますので、まずはカッコの中から計算をスタートさせます。
(4+4×4)+5÷5
ここで注意してほしいのが、カッコの中にも足し算と掛け算があることです。
掛け算は足し算よりも先に計算するというルールはカッコの中でも有効なので、計算は次のように進めていきます。
(4+4×4)+5÷5 ←カッコ内の4×4から計算する
=(4+16)+5÷5 ←カッコ内の足し算を計算する
=20+5÷5
これでカッコはなくなり、足し算と割り算だけの式になりました。
しかし、ここで気を抜いて「20+5」から計算するのは間違いです。足し算と割り算では、割り算の方が優先順位が高いので、まずは「5÷5」を計算しましょう。そのあとに足し算の処理をします。
20+5÷5
=20+1
=21
これで答えを出せましたね。
まとめ
今回の問題、正しい順序で計算できたでしょうか。
今回の計算順序で最も優先されるのはカッコの中でしたが、この中にも複数の演算が含まれている点には注意が必要です。掛け算や割り算を足し算や引き算よりも優先して計算するのは、カッコの中でも同じです。
他にも計算順序がポイントになる問題を用意していますので、引き続き挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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