計算問題に正解するには、足し算や掛け算などを正確にこなす力もさることながら、様々な計算ルールを知っておくことも大事です。
重要な計算ルールの一つに、計算の順番を決めたものがあります。
複数の四則演算を含んだ問題に挑戦するときは、「どこからどう計算をしていくか」考えることが正解につながります。
問題
次の計算をしてください。
10÷5+(10−5)
※制限時間は5秒です。
解答
正解は、「7」です。
1と答えてしまった人は、残念ながら間違いです。
今回の問題の正しい計算順は、次の「ポイント」で紹介していますよ。
ポイント
この問題のポイントは、「()の中→割り算→足し算」の順番に計算することです。
計算箇所が式の後ろ、前、中央と行ったり来たりするのには訳があります。
次の計算順のルールを見てください。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.()の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
今回の問題には()が含まれていますので、まずは()の中の引き算から計算をスタートさせます。
10÷5+(10−5)
=10÷5+5
この段階で式の後ろに集中してしまい、5+5を先に計算してしまうのは誤りです。
誤り:
10÷5+5
=10÷10
=1
10÷5+5には、割り算と足し算が含まれていますので、計算順のルールに従うなら割り算の方を先に計算すべきだと分かります。
よって、次のように計算します。
正しい計算過程:
10÷5+5
=2+5
=7
これで正解にたどり着けましたね。
計算を一つこなすごとに、「次はどの部分を優先すべきか」式全体を見ながら判断していきましょう。
まとめ
今回の問題には、()が含まれていたので、まずは()の中から優先的に計算をします。
掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先に計算することも、大事なポイントですよ。
複数の四則演算が含まれている問題を見たときは、どの順番で計算するかを常に意識するようにしてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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