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意外に間違える人が多いかも…?「−2−(−1)−(−2)−(−1)」→正しく計算できる?

  • 2025.1.29

負の数の引き算は、マイナス記号とマイナス記号が隣り合わせになり、計算がややこしそうに見えますね。しかし、計算ルールを一度覚えてしまえば、案外簡単に計算できるものですよ。

今回の問題に挑戦して、負の数の引き算ルールを確認してみませんか。

問題

次の計算をしなさい。
−2−(−1)−(−2)−(−1)

解答

正解は、「2」です。

負の数だらけの計算問題にもかかわらず、答えは正の数になりましたね。

その理由は、次の「ポイント」を見ればわかりますよ。

ポイント

この問題のポイントは、「負の数の引き算を正の数の足し算にして計算すること」です。

具体的には、次のような変換を行います。

○−(−■)→○+■

では、今回の問題を上と同じように変換してみましょう。

  −2−(−1)−(−2)−(−1)
=−2+1+2+1

式の見た目が一気にスッキリしましたね。

このようにしてみれば、この式は「正の数の足し算」だったと分かります。答えが正の数になるのも納得ですね。

では、計算の続きをしていきましょう。足し算ばかりなので、計算は左から順番に行っていきましょう。

  −2+1+2+1
=−1+2+1
=1+1
=2

これで答えを出せましたね。

【おまけ】 負の数の引き算が正の数の足し算になる理由

負の数の引き算が正の数の足し算になるのはなぜなのでしょう。負の数の引き算を家計簿に例えて考えてみます。

ある家計簿では収入を「+」、支出を「−」で表現するとします。ある日、家計簿を見直していたら、−500円(500円の支出)と記帳した部分が間違いであったことに気が付きました。そこで修正のため、この支出項目を消去したとします。支出が取り消されたので、帳簿上の残高は500円分増えますよね。

つまり、次の式が成り立つわけです。

  残高−(−500円) ←支出の500円を取り消す式
=残高+500円

このように考えれば、負の数の引き算は正の数の足し算と同じ意味を持つことが分かりますね。

まとめ

負の数の引き算は、正の数の足し算に変換できます。

負の数の引き算はややこしく見えますが、正の数の足し算にしてしまえば、簡単に計算できますね。「○−(−■)→○+■」の変換を使いこなせるようになりましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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