今回の計算問題はある工夫をすると、計算スピードが高まる問題です。うまく工夫することができれば、10秒もかからずに計算できますよ。
ただ計算するだけでなく、どんな工夫をすると良さそうかということに注目して、じっくり考えてみてください。
問題
次の計算をしなさい。
8+7−8×7÷8
計算する前に、式全体をよく見ることが重要です。
解説
この問題の答えは「8」です。式全体を見てみると、この問題は8と7だけで構成されている四則演算であることがわかります。
四則演算なので計算順序を守らなければいけませんね。
<四則演算の基本順序>
・まずは掛け算と割り算から
・次に足し算と引き算を計算する
※優先順位が同じ計算の場合は、左から順に計算する。
この計算順序をもとにすると、まずは「8×7÷8」を計算するべきですね。しかし、これをただ左から計算してしまうと、若干のタイムロスになってしまいます。
そこで、式をもう一度よく見てみましょう。「8×7÷8」は、7に8を掛けて再び8で割っていることがわかりますね。8を掛けてから、再び8で割るということは、元の数である7が変化しないことに気づくでしょうか。
そのため、
8×7÷8
=7
のように、素早く計算できるのです。
では、残りの計算も行なっていきましょう。足し算と引き算だけになっても計算順序を入れ替えることで楽に計算することが出来ます。
8+7−8×7÷8
=8+(7−7)
=(7−7)+8 ←交換法則により、足し算の前後の数字を入れ替えても計算結果は変わらない
=0+8
=8
最後は意図的に0を作ることで、楽に計算しています。途中式自体は長くなってしまうかもしれませんが、1や0を作ることで計算をミスする可能性がグッと減ります。
まとめ
計算順序を入れ替えることで、自分で計算しやすい数を作ることができ、計算スピードが上がりやすくなります。そのうえ、計算ミスをする可能性が減って一石二鳥ですね!
だたし、今回ご紹介した交換法則による計算順序の入れ替えは、足し算と掛け算のみで成立します。引き算と割り算の場合は成立しませんので注意しましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
類似問題に挑戦!