今回の計算問題はスピード勝負です。しかし、カッコを含む計算の計算順序を知っている人ほど、時間がかかってしまうかもしれません。
そこでキーワードとなるのが「分配法則」です。計算順序に従って計算すると時間がかかってしまう問題でも、この「分配法則」を用いることで一瞬で計算することができます。
忘れてしまっていた方はぜひ思い出してくださいね。
問題
次の計算をしなさい。
5×(8+6)
基本の計算方法と分配法則を用いた方法を見比べて、どちらが計算しやすいか考えてみましょう。
解説
この問題の答えは「70」です。
まずは、分配法則を使わずに計算してみましょう。
カッコを含む計算の場合は、カッコの中から先に計算するのがルールでした。つまり、「8+6」を先に計算して、その結果に5を掛ける、ということですね。
5×(8+6)
=5×14
=70
「5×14」は少し複雑なので電卓を使いたくなったかもしれません。もちろん、この方法でも正しい答えを導けるのですが、もっと楽に暗算できる計算方法も試してみましょう。
次に、分配法則を用いて計算してみましょう。一旦、分配法則についておさらいしておきましょう。
<掛け算における分配法則>
a×(b+c)=a×b+a×c
カッコの外にあるaを、カッコの中のbとcにそれぞれ掛けていきます。
さて、これを用いて計算していくと以下のようになります。
5×(8+6)
=5×8+5×6
=40+30
=70
先ほどの計算と比べると、計算しなければいけない掛け算が九九の範囲内なので、暗算でも計算しやすいですね。最後の足し算も簡単に求めることができるのではないでしょうか。
まとめ
カッコを含んだ計算の場合、分配法則を使える場合は非常に便利ですね。しかし、この法則があることを忘れてしまいがちなので、しっかり復習し、意識して使用していきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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