“セリフほぼ0”なのに圧倒的な存在感…？“人気ドラマ”の続編で注目の女優

Abemaオリジナル作品として配信されている『インフォーマ』続編が好調だ。前シーズンを楽しんで観ていたファンからはもちろん、続編から参入した新規層も、息つかせる展開に夢中になっているのがSNSの評判から受け取れる。続編からの新キャストも好調な理由に拍車をかけているが、なかでも主人公たちとは対立する立場にいる“敵側”の女性キャラクター・二階堂を演じる“セリフ0”の女優に視聴者の関心が集まっている。

木原＆三島、絶体絶命？

タイの刑務所に入ってしまった“ポンコツ”週刊誌記者の三島（佐野玲於）。前シーズンにも登場していた森田ことキム（一ノ瀬ワタル）と刑務所内で遭遇した三島は、「木原（桐谷健太）に復讐する」という名目でいったんは手を組むが、案の定裏切られ、鬼塚拓真（池内博之）らに引き渡されてしまう。

木原も、三島が捕まってしまっている間、独自のルートから情報を集めていた。鬼塚たちが、なんらかの情報が収められたブツ＝マイクロチップを、ワットヌアンチャン寺院と呼ばれる場所に隠していると突き止めた木原。鬼塚の仲間である二階堂（SUMIRE）に鎌をかけ、確証を得た瞬間に、タイで行動をともにしている特派員・広瀬（莉子）にマイクロチップを強奪に向かわせる。

そのころ、日本にいる刑事・丸山（高橋和也）と参事官・高野（二宮和也）は、この第二シーズンを貫く大きな事件「闇バイト殺害事件」の被害者の線から、真相を追っていた。殺害されてしまった元警察官・中本（渡辺いっけい）は、なぜかその情報がすべてデータベースから消去されている。妻・中本和美（川隅奈保子）に話を聞くも、夫は元公安だと口にしていたが……と回答は煮えきらない。

三島、木原、丸山たち。三者の視点から目まぐるしく展開していく物語は、まさに息をつかせる暇がない。最終的に、偽のインフォーマを名乗る鬼塚たちとの直接対決になるだろうが、丸山・高野の動きを見ていると、裏に黒幕が潜んでいそうな予感もする。

セリフ0、独特の存在感で物語を引き締める女優

鬼塚の仲間として、ひたすら存在感を漂わせているのは、二階堂を演じるSUMIREだ。

モデル・女優として活躍する彼女は、2018〜2019年あたりから映画・ドラマなど映像作品に出演。ドラマ『魔法のリノベ』（2022/関テレ系列）、『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』（2023/TBS系列）などのラブストーリーから、映画『大怪獣のあとしまつ』（2022）で無骨な特攻隊員を演じるなど、まだ演技の経歴は浅いが、それぞれの作品で残す印象が強い。

『インフォーマ』続編は、確実に代表作の一つとなるだろう。4話の時点でSUMIRE演じる二階堂は、セリフとして一言も発しておらず、いまのところ“話すことができない”位置付けのキャラクターだ。

しかし、鬼塚への忠誠心と戦闘力はずば抜けている。北欧と東洋それぞれの空気を調和したような独特の佇まいが、セリフ0でも存在感を醸し出している所以と言えるかもしれない。

鬼塚たちにとって大事なブツを、広瀬に奪われてしまった第4話。木原と鬼塚の直接対決が、周囲の人間をも巻き込んだ大々的な抗争に発展するのも、遠い展開ではない。

ABEMA『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
［放送日時］毎週木曜日 夜11時より放送中（全8話）
［出演者］桐谷健太、佐野玲於、莉子、池内博之、二宮和也 ほか
［番組トップページ］https://abema.tv/video/title/90-2007
［第1話 無料見逃し配信ページ］https://abema.tv/video/episode/90-2007_s1_p1

ライター：北村有（Kitamura Yuu）
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter：@yuu_uu_

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