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なぜ美容室で「かゆい」と言えないのか? 「めんどくさい客と思われたくない」「店員さんも早く終わらせたいだろうし…」実際に聞いてわかったリアルな声

  • 2025.3.16
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写真:photoAC(イメージ)

普段は周囲や初対面の人に対しても自分の思っていることをハッキリと言えると自信を持っている方でも、特定のシチュエーションではなかなかその性格が発揮できないことはないでしょうか。

SNSなどで度々投稿にあがってくるのが「美容室」です。

いつも行って髪を切ってもらっている美容院なのに、シャンプーで「どこかかゆいところはありませんか?」と親切に聞かれて本当はかゆいところがあるにも関わらず「(かゆいところは)ありません」と答えてしまう。また、髪を切ってもらった後の仕上がりを見てもう少し切ってもらいたいと思っていても「これで大丈夫です」と答えてしまう…。

上記のシャンプーについてに絞って300人にアンケート調査を実施し、「言える」「言えない」の回答とその理由を探りました。

結果から見えてきたものとは…?

アンケート結果はこちら

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今回、252人を対象にアンケートを取ったところ、かゆいところを「言える」が82票、「言えない」が170票とダブルスコア以上の大差がつく結果に。

やはり、SNSの声のとおりなかなか美容室では主張ができない方が多いようです。

それぞれの回答理由を見ていきましょう。

「言える」と答えた方

担当とは長い付き合いなのでかゆいところがあれば素直に伝えます。正直に言うのがお互いのため(30歳男性・会社員・東京都)
せっかく人に洗って貰っていること、またやってもやらなくても値段は変わらないので、痒かったら素直に伝えます。(20代女性・学生・愛知県)
かゆいところをちゃんと伝えないと、かゆいままで終わってしまい不快だし、あちらも仕事なのでしっかりオーダーを伝えた方が双方にとって満足感があるから。(40代男性・会社員・神奈川県)
相手が聞いてくれてるんだから、正直に伝えても失礼ではないと思うから。
「ここですか?」「もうちょっと右です!」「ここですか?」「そう、そこ!」っていう場所を探り合う会話も、楽しくて結構好きです。(30代男性・会社員・大阪府)

特に多かった主張の内容としては「担当者との付き合いが長いから言いたいことは言える関係値にある」「美容師も仕事なので言いにくいということはない」といったものが多かったです。

「言えない」と答えた方

続いて「言えない」と答えた方の理由はこちらです。

少し言うのが恥ずかしい、どう説明したら良いかわからないので。
ちょっと上の方ですとか言って痒いところが違ったりすると言い直せなそう。(40代女性・パート・神奈川県)
言おうかなぁとは思いながらも、やっぱり恥ずかしくなってしまって、なかなか言えないです。(30代女性・フリーランス)
恥ずかしいし、具体的なかゆい場所など伝えにくいから、言わないで我慢していたほうがいい。(45歳・会社員・東京都)
かゆいところがあったとしても、他人に頭をかいてもらうという発想もなければ、むしろ嫌悪感と罪悪感しか覚えないから。(30代女性・神奈川県)
めんどくさい客と思われたくないから、もっと頭皮をゴシゴシしてほしくても我慢します。(50代男性・会社員・愛媛県)
とてもじゃないけど言えないです。洗ってもらっている間も手間かけさせてすみませんみたいな恥ずかしさがあるし、店員さんも早く終わらせたいだろうしと思うと、わざわざ長引かせる注文は付けられません。(40代女性・接客業・東京都)

「言えない」派の主張として多かったのは「恥ずかしい」が大半で、中には「場所や力加減を言語化して伝えるのが難しい」といったものや、「申し訳なさがある」「文句を言っているように受け止められる」といった主張も多く見受けられました。

お客さんが気持ちよくシャンプーを終えられるよう考える、プロフェッショナルな美容師さんたちからは「かゆいところがあれば遠慮なく言ってください」という声が聞こえてきそうですが…結果として大差がついた今回のアンケート。

言えないと答えた方も美容室での体験はより快適なものにしたいはず。次回美容室に行ったときは、少し勇気を出して「実はここがかゆいです」と言ってみてはいかがでしょうか?


※回答者のコメントは原文ママ。
調査方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
調査実施日:2025年3月14日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:252名