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ニュージーランドで『船』に乗っていたら…追いかけてきた“巨大な鳥”に10万人が驚愕「行きたい」

  • 2024.12.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

世界中には、さまざまな生き物が生息しています。旅行などで海外を訪れたときには、見たことのない生き物に出会うこともあるでしょう。

ニュージーランドの生き物屋(@Invertebratist)さんが、船に乗っていたら追いかけてきた“日本では珍しい生き物”をX(旧Twitter)に投稿すると、10万いいねが集まり(2024/12/11時点)、「行きたい国増えた」「可愛いか怖いかギリギリ」と話題になっています。

いったいどんな生き物が追いかけてきたのでしょうか?

話題の投稿が、こちら!

羽を広げて追いかけてきている!?

こちらは、キタオオフルマカモメ。亜南極の島々に生息する、体長が1m近くある大型の鳥です。

こんなに近くで見られるなんて驚きです。とっても愛らしいですね。

ニュージーランド亜南極の島々には、固有の生物が多く生息しています。キタオオフルマカモメなどの海鳥のほか、ペンギンやアシカ、ゾウアザラシなどの海洋哺乳類も観察できます。

羽を広げて追いかけてきているような様子がとっても可愛いキタオオフルマカモメですが、世界中の海鳥は危機的な状況に置かれているというのです。

投稿者さんによると、諸説あるものの、世界中の海鳥の個体数は、1950年から今までに70%ほど減少しているといいます。その理由などについて、次のように教えてくれました。

※下記の日付のリンクからX(旧Twitter)に移動します

ニュージーランドの生き物屋(@Invertebratist) 2024年12月8日

その大きな理由として漁業による混獲があります。魚を獲る網で海鳥を混獲してしまうのは想像しづらいかもしれませんが、こうやって海に着水した海鳥は網に簡単に絡まってしまうんですよね。

漁業が盛んなNZでは、「船に行けば魚にありつける」と学んだ海鳥が船に近づいてきたりします。私が見た鳥もそうでしょう。

「増えすぎた魚の間引き役」である海鳥の数が人間活動によって急速に減ってしまうと、生態系のバランスが崩れて不漁につながる可能性もあります(実際はもっと複雑)

生物オタクを除く多くの方は、海鳥の減少・絶滅は「自分たちの生活にはなにも関係なくない?」と考えがちですが、長期的に考えると不漁に繋がり、食卓に並ぶ魚介の値段・獲れ高、さらには経済に影響したりする可能性が高いわけです。

NZでは政府機関(環境保護省)が積極的に海鳥保護活動を行っており、海鳥に発信機をつけて行動の調査をしたり、離島の崖っぷちにある繁殖地から外来種のネズミなどを追い払ってヒナを守ったりなど、いろいろな活動が行われています。

私も個人的に海鳥調査に参加しています。とはいえ私は専門家ではないので、より詳細な事例等はリンクのウェブサイト等を参照していただければと思います。
(もっといいサイトがあったら教えてください)
https://tokyo.birdlife.org/programmes/marine

海鳥は魅力的ですが、魅力を知るだけでなく彼らを取り巻く状況についても知っていただけると幸いです

おわり

魚を獲る際に海鳥が混獲されてしまうなどの理由から、海鳥が減少しているようです。そのため、ニュージーランドでは積極的な海鳥保護活動を行っているとのこと。

普段生活しているうえではピンとこない人も多いでしょうが、知っておくことは大切ですね。

可愛らしいキタオオフルマカモメに…

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出典:ニュージーランドの生き物屋(@Invertebratist)さん

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

ぜひ見てみたい!

行きたい国増えた
めちゃくちゃ可愛いです
デカくて近くて可愛いか怖いかギリギリなところだ
でもニュージーランド羨ましいいつか行ってみたい

海鳥の減少を知り…

海鳥を取り巻く環境や活動については、次のような声も。

今すぐ何かするのは難しくても、知っておくことは大切だと思う。
一見俺たちに関係ないような生き物の事でも、生態系ってほんまに複雑で互いに強く結びついてるから、一個でも崩れたらその生き物を餌にしてたりする生き物に影響が及んで、結果俺たちの生活にも影響するって言うのを聞いた事がある。
可愛いと思ってたら
複雑な環境にいる鳥さんなのか

日本では見られない珍しい海鳥の可愛らしい姿でした。このような生き物たちを守っていくために、私たちができることを考えていかなくてはなりませんね。



取材協力:ニュージーランドの生き物屋(@Invertebratist)さん