海外旅行中、日本ではよく見かけるものがなかったり、当たり前のように感じていたサービスが利用できずに困ったご経験のある方は少なくないかもしれません。現地でトラブルが起きないよう、事前にさまざまな準備をしている方も多いでしょう。しかし、トラブルは予期せぬところからやってくるものですよね。
CANOW MALAYSIA マレーシア留学エージェントKana(@goforitkana)さんがX(旧Twitter)に「マレーシアの市場で渡された領収書」を投稿したところ、注目を集めています。
いったい、日本の領収書とは何が違っていたのでしょうか?
注目の投稿は、こちら!
領収書ください
— 🇲🇾CANOW MALAYSIA マレーシア留学エージェントKana (@goforitkana) October 23, 2024
と言ってもらったもの、これ笑
市場だからプリンターで印刷したものまでは求めてないけど、これはないよね?😂
買ったものは鯖5匹
合計 RM50#TTDI #マレーシア生活 #malaysia #領収書 pic.twitter.com/J2Hli1V1g4
こ、これはさすがに領収書とは呼べないような…。
そう、投稿者さんが渡されたのはどう見てもただのメモ。一応、購入した商品と金額は記載されているものの、領収書として通用するかは怪しいですよね…。
マレーシアに長年住んでいる投稿者さんは、ほかにどのような領収書を渡されたことがあるのでしょうか?詳しく伺ってみました。
「大体のことは経験した気でいますが、まだまだ奥が深かったです」
---これは驚きですね!こういった「領収書」を、マレーシアでは他の場所でも渡されたことはありますか?
「はい、マレーシアはデジタル化という点ではかなり進んでいますが、街の小さな商店や市場ではものすごくアナログな文化が残っていて二極化しています」
---なるほど…!ちなみに、他の場所で渡された領収書で記憶に残っているものはありますか?
「別の場所で渡された領収書で驚いたのは、単なる紙にカーボン紙を挟んで転写させて手書きした領収書です。日本ではもう見ることがないものだと思うので『なんだそれ!?』と逆に興味が湧きました」
---たしかに、昔は日本でもよく見かけましたが今では知らないという方も多いかもしれませんね。
「しかし今回のは、カーボン紙でもなんでもなく、市場のお魚屋さんのおばちゃんが、だいぶ湿ったエプロンから取り出したメモ帳に手書きで書いて、ビリッと破ってくれました(笑)」
---さぞびっくりされたでしょうね(笑)。
「私が予想していたものとはずいぶん違いました。これなら、領収書は出せないよと言ってくれれば良かったのにとも思いましたが、マレーシアらしくて愛しい瞬間でもありました」
---デジタル化が進む一方でアナログな文化も残っている、まさにマレーシアらしい体験ですね!
「在マレーシア7年、大体のことは経験した気でいますが、まだまだ奥が深かったです」
---もしかしたら、今後も予想外の経験ができるかもしれませんね…!
「マレーシアの領収書は、ペーパーレスが多くなってきています」
---マレーシアでは、領収書はどういった形のものが多いのでしょうか?
「マレーシアの領収書は、ペーパーレスが多くなってきています。メンバーシップを募っているようなお店では、会員情報をスマホで見せてPOSで読み取ってから精算すると会計作業が終わると同時にメールでpdfが送られてくるお店も増えました」
---着々とデジタル化が進んでいるのですね!
「しかしまだ大半は、日本でもあるような縦長の感熱紙に印字されたレシートで、手書きで少し分厚い紙に『領収書』として出してくれることはありません。会社の経理でも感熱紙の領収書をスキャンしたもので全て認められます」
---なるほど。ちなみに、海外で暮らしている中で、レシートや領収書関連で困ったことはありましたか?
「外国で厄介なのは、カードで支払った時に、お店が発行する縦長のレシートとは別に、カードリーダー端末から出てくる小さなレシートも付いてくることです」
---そのようなものがあるのですね!でも、どうして困るのでしょうか?
「決済金額が書いてあるだけで利用者にはあまり大きな意味のないレシートですが、必ず発行されるので、一回の会計に2枚のレシートが出てきます。これがなかなかお財布ででかい顔をします」
---それはたしかに厄介ですね…。
「カードでトラブルが起きた時は役に立つと思うので捨てるのもためらわれますが、今のところ使い道はありません」
---万が一のことを考えると捨てるわけにもいきませんし、なかなか扱いに困るレシートですね…。
取材協力:CANOW MALAYSIA マレーシア留学エージェントKana(@goforitkana)さん