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配達員「嬉しさ半分、申し訳なさ半分」ゲリラ豪雨で客が残したメモ、内容に「むしろどんどん注文してほしい」

  • 2024.11.6

Uber Eatsをはじめ、さまざまな配達プラットフォームが浸透してから随分経ちました。日常的に食事や日用品の配達をお願いしているという方も多いのではないでしょうか?

今回は、Uber Eatsの配達員として働く喪倉(@Uber0706)さんが、2024年9月にX(旧Twitter)へ投稿して話題になった「雨の日の配達で出会った素晴らしすぎるお客様」について紹介します。

喪倉さんはいったいどんなお客様と遭遇したのでしょうか?

その投稿が、こちら!

喪倉さんはその日、配達途中にゲリラ豪雨に遭ってしまったのだそう。急いで置き配指定のお客様のお家に向かったら、なんと指定場所であるドアノブにドリンクとメモが…!

メモには、ゲリラ豪雨の中配達してくれる配達員さんへの感謝のコメントが綴られていたとのこと。配達員さんを思い遣るお客様の優しさに胸があたたかくなりますね。

喪倉さんは、お客様の心遣いに対して「勿論、優しいお心遣いはとても嬉しいけれど、逆に気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちもある」と語っていました。

ちなみに、ドリンクはフルーツベースのジュース。喪倉さんは「甘さ強めで美味しい」と嬉しくなったのだそう。

配達の際にこのような心遣いに出会うことは多いのでしょうか?投稿者である喪倉さんに、詳しくお話を伺いました。

嬉しさ半分、申し訳なさ半分

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出典:喪倉(@Uber0706)さん

---素敵なお心遣いですね!こちらを見た時のお気持ちを改めて教えてください。

「この時はお客様のところに向かう途中で突然、バケツをひっくり返したような激しい雨が降り出しました。配達員は雨に濡れるのも仕事の一部だと思いますし、ましてや私は屋根付きバイク(ジャイロキャノピー)に乗ってるのでダメージは少ないです。なので苦ではありませんでしたがお客様はそうではなかったようでドリンクがドアノブに掛かっていました。丁寧なお手紙まで添えてくださったお客様の優しいお心遣いに嬉しくなったのが半分。でも、なんだか気を遣わせてしまって悪いことをしたな。全然気にしなくても大丈夫ですよ…という気持ちが半分でした」

---「全然気にしなくても大丈夫ですよ」と思ってくださるところに喪倉様のお人柄を感じます。

「余談ですが、私の知人の中にも雨の日は申し訳ない気がしてUber eatsの注文をためらうという人が結構います。でも私は、雨の中頑張っているのに仕事が少ないとがっかりしてしまうので、むしろ遠慮なくどんどん注文していただけたら嬉しいです」

---普段、こういった差し入れをいただくことはあるのでしょうか?

「ドリンクやお菓子類、あと『これで飲み物でも買ってください』とお金をくださる方もいらっしゃいます。一番多いのはアプリを介してチップを送ってくださるお客様です」

---さまざまな方法があるのですね。

「もちろん何かの物をくださるのはとても嬉しいことなのですが『暑い中(雨の中)ありがとうございます』などと丁寧なねぎらいの言葉を頂けるだけでもとても温かい気持ちになります。逆に、文句を言ってくる方も、ごくまれにいらっしゃいますが、ほとんどが良いお客様なので毎日楽しく配達させていただいてます」

---配達する側、してもらう側、双方の心遣いが大切なのかもしれませんね。貴重なお話をありがとうございました!

お互いを思いやる気持ちが優しい世界への第一歩

雨の日に荷物を届けてくれる配達員さんへの優しい心遣いに関するお話でした。心遣いを受け取る側の喪倉さんが「とても温かい気持ちになります」と語っていらっしゃるのも印象的です。お互いがお互いを思いやる気持ちが、優しく穏やかな世界への第一歩なのかもしれません。

配達をお願いする時は、「お金を払っているのだから届けてもらって当然!」という姿勢ではなく、仕事をしてくれる人に対する感謝の気持ちを持って接したい…そう思わせてくれる素敵な投稿でした。



取材協力:喪倉(@Uber0706)さん