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【2024年冬最新】山下美月や久保史緒里に続け! 朝ドラや大河ドラマで注目を浴びた“ネクストブレイク女優”3選

  • 2024.12.16

数多くの視聴者がいる朝ドラや大河ドラマは、主演ではなくても、キーパーソン的な役を演じたことで話題となり、ブレイクするきっかけになることが多々ある。近年も、『舞いあがれ!』で主人公の親友を演じた山下美月や、『どうする家康』で織田信長の娘を演じた久保史緒里が全国的な注目を集めた。

山下は2025年3月公開予定の映画『山田くんとLv999の恋をする』に作間龍斗と、久保は2月公開予定の『誰よりもつよく抱きしめて』に三山凌輝と共に、W主演として抜擢されるなど、目覚ましい活躍を見せている。今回は、そんな山下や久保に続くことが期待できる、朝ドラや大河ドラマの助演で注目を浴びた“ネクストブレイク女優”の3人を紹介したい。

朝ドラ『虎に翼』で視聴者を釘付けにした片岡凛

2024年度前期の朝ドラ『虎に翼』で、美佐江と美雪の二役を見事に演じ分けて視聴者を釘付けにした片岡凜。彼女は、「特別な存在に贈る」という赤い腕飾りで少年や少女を操り、暴行事件や売春事件に関与させる、“魔性”の高校生・美佐江を怪演した後、ドラマの終盤で美佐江の娘・美雪役で再び登場。伊藤沙莉が演じる主人公で判事の寅子を悩ませた美佐江は、大きな話題を呼び、さらに美雪を演じる際の表情や演技の微妙な変化も絶賛され、片岡は大注目の女優となった。

幼い頃から女優を目指していたという片岡は、世の中に自分の存在を知ってもらうためにTikTokを開設したところ、約20社の芸能事務所から勧誘され、芸能界入りを果たした。2022年、『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』『ボーイフレンド降臨!』『君の花になる』といったドラマに次々と出演。その後も出演作を増やし、2024年は『虎に翼』のほか、『ギークス~警察署の変人たち~』『海に眠るダイヤモンド』『嘘解きレトリック』などのドラマでも活躍。『嘘解きレトリック』では一人三役をこなし、ここでも話題を呼んだ。性格の違う三つ子を演じ分けた片岡は、着々と演技の幅を広げており、今後もさまざまな作品にキャスティングされるに違いない。彼女が主演する長編映画もぜひ観てみたい。

大河ドラマ『光る君へ』で大ブレイクを果たした見上愛

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(C)SANKEI

2024年の大河ドラマ『光る君へ』で、藤原道長(柄本佑)の長女で、一条天皇(塩野瑛久)の妃・彰子を演じた見上愛。一条天皇は最愛の妃・定子(高畑充希)を寵愛したが、定子が亡くなった後、未来の天皇となる皇子を産むというプレッシャーを父・道長から与えられる彰子を、見上はしばらくの間ずっと無表情、もしくは困り顔で演じていた。ところが、徐々に一条天皇に惹かれていった彰子は、吉高由里子が演じる主人公・藤式部(まひろ)に背中を押されると、涙を流しながら「お慕いしております」と直球で想いを伝え、一条天皇と視聴者の心を鷲掴みに。無表情から一転、感情豊かな顔を見せた見上は、全国的にブレイクした。

中学生の時に演劇を好きになり、照明の仕事に興味を持ったという見上は、高校では演劇部に入り、演出の奥深さも知った上で、演出家になるには演技も学ぶ必要があると考えてスクールに通い、俳優への道へと進んだ。デビューは、2019年のドラマ『ボイス 110緊急指令室』。2020年は、『恋はつづくよどこまでも』『MIU404』などのドラマに出演した彼女は、2021年のドラマ『きれいのくに』で容姿にコンプレックスを持つ女子高生役を演じ、注目を集めた。その後も数多くの作品に出演し、2024年の『不死身ラヴァーズ』で映画単独初主演。最近では、異色作『月刊 松坂桃李「横★須★賀 探偵事務所」』でコミカルな演技も披露した見上は、2025年公開予定の吉沢亮主演映画『国宝』への出演も決まっており、勢いが止まらない。

『らんまん』『おむすび』と2本の朝ドラで注目された田村芽実

2023年度前期の『らんまん』、そして現在放送中の『おむすび』と、2年連続で朝ドラに出演して注目を集めた田村芽実。前者では、父・義平(奥田瑛二)の経営する印刷所に、植物学雑誌を作るために石版印刷の技術を習得したいと修行に来た、神木隆之介が演じる主人公・万太郎に惚れるも、その後に万太郎の妻となった寿恵子(浜辺美波)推しとなった佳代を好演。寿恵子の美貌に圧倒され、「私の天女様」と呼ぶ佳代を楽しく体現した田村は、お茶の間の人気を集めた。後者では、橋本環奈が演じるヒロイン・結の同級生で、結をギャルに勧誘する「リサポン」こと理沙を演じたが、佳代とは見た目も雰囲気も全く違っていたため、同一人物が演じていることに気づかなかった視聴者も多かった。

2本の朝ドラで、振り幅のある演技を見せた田村は、アイドルグループ・アンジュルム(旧スマイレージ)の元メンバー。数多くのミュージカルの舞台でも活躍している彼女は、『おむすび』の劇中、カラオケで熱唱するシーンでは高い歌唱力を披露。2025年も、ミュージカル『SIX』や『キンキーブーツ』への出演が予定されている。『おむすび』以降も、ドラマや映画といった映像作品にもぜひ出演して、リサポン役や、『らんまん』の佳代役で全国を笑顔にしてくれたように、輝く姿で観る者を楽しませてほしい。

今後の活躍も楽しみな3人

今回は、朝ドラや大河ドラマに出演し、注目を浴びた“ネクストブレイク女優”として、片岡凛、見上愛、田村芽実の3人を選んだが、3人とも、今後もさらに個性あふれる演技を見せてくれると確信している。彼女たちの次回作に期待が膨らむばかりだ。



ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP