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16年前、一世を風靡した“学園ドラマ”が再び注目!主題歌や劇場版も大ヒットした名作を振り返る

  • 2024.11.26

10代の若者を中心に絶大な支持を得た森田まさのりの同名の野球漫画を連続ドラマ化した『ROOKIES』(2008年/TBS)。高校野球を通して問題児たちを更正させる熱血教師の活躍と、不器用ながら再びはい上がろうとする生徒たちの成長を描き、大きな感動を呼んだ本作。部員のなかには、佐藤健など豪華俳優陣の姿もあり、キャスティングにも注目が集まっている。

2024年、Netflixでも配信し、話題になるなど、時を経ても変わらずに観る者の心を動かし続けるこの青春物語の魅力に迫ってみたい。

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(C)SANKEI

ワケあり教師・川藤幸一が激アツ!

大ヒットとなったGReeeeN(現・GRe4N BOYZ)による主題歌「キセキ」とともに観る者の心に刻まれ、後日談を描いた映画も『 ROOKIES -卒業-』(2009年)として公開されるほどの人気作となったドラマ『ROOKIES』。

「夢を持つ人間をバカにするな」と叱ってくれる熱血教師・川藤幸一(佐藤隆太)は、新任として二子玉川学園高校(通称:ニコガク)に赴任。

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(C)SANKEI

ニコガクでは、野球部が試合中に起きた不祥事により半年間の活動停止に。部員たちは自暴自棄になり、半年を過ぎても野球をすることはなく、学校でも厄介者扱いされていた。川藤は、そんな2年生の野球部員が集まるクラスの担任に。

ある日、川藤は「みんなともう一度、野球がしたかった」という御子柴(小出恵介)の想いを聞き、その夢を叶えるために野球部の顧問になる。そして、反発する残りの部員たちに向き合うのだった―。

「こんな先生に出会いたかった」「いてくれないかなぁ」

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(C)SANKEI

何よりも夢を大切にし、生徒のためなら職を捨てる覚悟で本音でぶつかる川藤を、佐藤隆太が熱演。ある時は生徒の盾となって血を流し、ある時はグラウンドの草むしりやユニホームの洗濯、生徒たちの内紛の止めるために奔走。現代国語の教師ということもあり、「by 〇〇」と生徒たちに偉人の名言を用いて想いを伝えることも特徴的だった、

野球への想いを抱えつつも素直になれずにもがく野球部員たちに一人一人に真正面からぶつかった川藤。彼のさまざまなアツい言葉が部員を動かし、徐々にグラウンドに帰って来る部員たち姿が感動を呼んだ。視聴者からも「こんな先生に出会いたかった」「いてくれないかなぁ」という声が上がっていた。

そんな川藤には、前の学校での苦い過去があった。それを招いた川藤の熱血ゆえの不器用さを、周囲の先生だけでなく、部員たちも察知。川藤に部員たちが遠慮なく物申す姿は、揺るぎない信頼関係を感じさせてくれるものだった。

夢に向かって真剣だからこそのだからこそ味わう、彼らの痛みや喜びは、頑張っている多くの視聴者の心をこれからも鼓舞してくれることだろう。



ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。

※記事内の情報は執筆時点の情報です