物価高が続く今、少しでも食材を無駄にせず、長くおいしく楽しみたいですよね。毎日の食費が気になる今だからこそ、食材を賢く保存してムダなく使い切りたいもの。
今回は、比較的痛みやすくて一度に食べきりにくい、バナナとトマトを長持ちさせるコツをご紹介します。それぞれ少し保存方法を変えるだけで、今まで通り保存するよりも長く楽しめますよ。
1.バナナを長く保存する方法
房ごと買うことも多いバナナ。毎日1本ずつ食べても、全部消費しきるのに数日はかかってしまいます。その間に皮は黒ずみ、中身は先の方からグズグズに…。
実は、バナナは「常温」よりも「冷蔵庫の野菜室」で保存する方が長持ちするんです。
ポイントは1本ずつ保存すること
とはいえ、野菜室にそのまま保存するのではなく、房から切り離して1本ずつ保存するようにしましょう。
バナナが傷みやすい大きな原因は、バナナから出るエチレンガスが追熟を促すからだといわれています。バナナ同士が隣り合っていると、追熟がいっそう進んでしまうので、房のまま保存するのはおすすめできません。
下準備が完了したところで、実際に常温と冷蔵で5日間バナナを保存し、傷み具合を比較検証してみました。
検証開始
常温で5日間保存したバナナがこちら。
皮に出ている黒い斑点は、シュガースポットと呼ばれ、バナナの成熟度を表します。シュガースポットが多いほど甘く熟している証拠です。見た目はちょうどよく熟れているように見えますね。
一方、冷蔵庫の野菜室で5日間保存したバナナがこちら。全体的に皮が茶色くなっていて、常温で保存したものよりも傷んでいるように見えます。これは、食べても大丈夫なのでしょうか…?
皮をむいてびっくり!
常温で5日間保存したバナナの皮をむいてみました。
実の先端部分が完全に熟し、グズグズに…。実の色も全体的に黄色っぽく見えますね。皮もハリがなく、モロモロと簡単に崩れてしまいます。室温が高かった影響もあるのか、けっこう傷んでしまいました。
冷蔵庫の野菜室で5日間保存したバナナの皮をむいてみると、びっくり!
常温で保存していたバナナよりも実が全体的に白っぽく、皮もハリがあります。先端も熟しすぎておらず、おいしそうです。
並べて比較してみましょう。左が常温保存、右が冷蔵庫の野菜室で保存したものです。
こうして見ると、傷み具合は一目瞭然。皮の色を見たときは少し不安になりましたが、やはり冷蔵庫の野菜室で保存するほうが傷みにくいという結果になりました。
ポイントは「房から切り離して、1本ずつ保存すること」と「冷蔵庫の野菜室で保存すること」の2点。バナナを少しでも長く楽しみたい方はぜひ試してみてくださいね!
2.トマトを長持ちさせる方法
一度に複数個購入することが多いトマト。一度に食べきれず、気づいたら野菜室の奥底で腐っていた…なんてことがありませんか?
トマトを長く保存するコツは超簡単で「冷凍保存」すること!実は、トマトは下処理不要で冷凍保存することができるんです。やり方をご紹介します。
下処理要らずで生のまま
用意するのは、冷凍用保存袋だけ。ラップは不要で、そのまま保存袋に入れるだけでOKです。
袋に入れたら、そのまま冷凍庫へ。これだけで完了!下処理がいらず、簡単に保存できるのはうれしい限りです。
そのままでも、ザク切りしても冷凍保存できるので、使いやすい状態で保存しておくのがおすすめですよ。
食べきれずに捨ててしまう方は、試してみて
バナナとトマトを長く保存するためのコツをそれぞれご紹介しました。食材の物価高が続く中、少しでも長くおいしく使いたいもの。
最後まで食べきれずに捨ててしまっていた方は、ぜひ試してみてください。
※記事の内容は執筆時の情報です。