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大人が意外と間違える数学「−88÷(−88)×(−88)」→5秒で計算できる?

  • 2024.11.1
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一見難しそうに見える式でも、工夫次第で簡単に計算できることがあります。

今回の問題もその一つです。式中の数の符号に注意しながら、答えを導き出してみましょう。

問題

次の計算をしてください。
−88÷(−88)×(−88)
※制限時間は5秒です。

解答

正解は、「−88」です。

あなたが出した答えと一致したでしょうか?

次の「ポイント」で簡単に答えを出せる計算過程を紹介していますので、ぜひご覧ください。

ポイント

この問題には、早く計算するためのポイントと正しく計算するためのポイントがあります。

早く計算するためのポイントは、「割られる数と割る数が同じ場合の答え」です。

割る数と割られる数が同じ場合、その答えは1になります。

具体的に考えれば、どうしてこうなるのか理解するのは簡単です。

例えば、7本のジュースを7人に配ったら、一人当たりのジュースの本数は1本になりますね(7÷7=1)。

このルールは、割られる数と割る数が負の数であっても変わりません。よって、冒頭の割り算の結果は1になるとすぐ分かります。

−88÷(−88)×(−88)
=1×(−88)

次に、正しく計算するためのポイント「負の数の掛け算・割り算のルール」を紹介します。

<負の数の掛け算ルール>
・同符号どうしの掛け算→答えは正の数になる
・異符号どうしの掛け算→答えは負の数になる

冒頭の割り算−88÷(−88)は同符号どうしの割り算ですから、答えが1という正の数になっています。

次に、1×(−88)は正の数×負の数、つまり異符号どうしの掛け算になります。よって、その答えは負の数になります。

1×(−88)
=−88

これで答えが出ましたね。

まとめ

今回の問題では、同じ数が繰り返し使われていました。

割られる数も割る数も同じ割り算の答えは1なので、冒頭の割り算も、そのあとの掛け算もすぐに計算ができたはずです。

二桁の数の割り算や掛け算は、一見難しく見えますが、特徴をうまく使えば制限時間内に答えを出すのは難しくありません。

ただ、正しい答えを出すためには、負の数の掛け算と割り算のルールに沿って計算することも忘れないでください。

他にも負の数を扱った問題はたくさんあります。引き続き挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。