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大人が意外と間違えやすい算数「3/5+1.1×3」→小数で答えてください

  • 2024.11.3
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小数と分数は、どちらも整数では表せない端数を表現するための方法です。

しかし、日常生活であまり使わないため、大人になると扱い方を忘れてしまう人もいるかもしれません。

最近、小数や分数にほとんど触れていないという方も、ぜひ今回の問題に挑戦してみましょう。

問題

次の計算の答えを、小数で求めなさい。
3/5+1.1×3

解答

正解は、「3.9」です。

分数と小数の計算に戸惑わず、正しい答えを求められたでしょうか。

計算方法が分からなかった人は、次の「ポイント」を確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「分数を小数に変換する方法」です。

分数と小数が混ざっている式では、数字を分数もしくは小数に統一してから計算をします。

今回の問題は、「小数」で答えを出すよう指示がありますので、全体を小数に統一します。

分数を小数に変換するときは、分子を分母で割ります

早速、今回の問題に出てくる3/5を小数に変換してみましょう。

  3/5
=3÷5
=0.6

これで、式に出てくる数字を小数で統一できました。

0.6+1.1×3

ここで1つ注意点があります。0.6+1.1から計算するのはNGです。

なぜなら、四則演算が混じった計算では、足し算よりも掛け算を優先して計算するルールがあるからです。

まずは1.1×3から計算しましょう。

  0.6+1.1×3
=0.6+3.3
=3.9

これで答えを求められましたね。

小数を分数に直す別の方法

今回の問題のように、分母が5の場合は次のような方法で分数を小数に変換することもできます。

  3/5
=(3×2)/(5×2)  ←分子と分母に2を掛ける
=6/10
=0.6

1/10は0.1のことですので、分母に2を掛けて10にすれば、簡単に分数を小数に直せます。

ただし、分母だけに2を掛けてしまうと表している数が変わってしまうので、分子にも2を掛けるのを忘れないようにしましょう。

なお、分母が2の場合も、同じようにして分数を小数に変換できますよ。

<例:3/2を小数に変換する方法>
  (3×5)/(2×5) ←分子と分母に5を掛けて分母を10にする
=15/10
=1.5

まとめ

今回は、分数を小数に変換して計算する問題に挑戦しました。

分数と小数が混じった式では、式を分数か小数、どちらかに統一して計算しましょう。

分数は「分子÷分母」の計算をすることで小数に変換できます。

ただし、割り切れない場合もあるので注意が必要です。例えば、1/3を小数に変換しようとすると1÷3=0.333...と小数点以下の数字が続いてしまい、きれいに割り切れません。そんなときは、小数を分数に変換して計算すると良いでしょう。

次は、小数を分数にするパターンの問題にも挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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