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大人が意外と解けない算数「11−3+11/12×24/11」→正しく計算できる?

  • 2024.10.8
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小学生のときはスラスラできた計算問題が、大人になった今は、意外と難しく感じてしまうことがあります。これは、電卓や計算ソフトに頼りがちになり、計算する機会がほとんどなくなっているからかもしれませんよ。

たまにはクイズ感覚で計算問題に挑戦し、自力で計算する力を試してみましょう。

問題

次の問題を計算しなさい。
11−3+11/12×24/11

解答

正解は、「10」です。

「分数の答えが出てしまった」など、思っていた解答と違ったという人はいませんか?

次の「ポイント」を確認して正しい計算過程を確かめてみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「計算の順番」です。

計算式は、いつでも左から順に計算すればよいわけではありません。

もし、足し算・引き算と掛け算・割り算が混じっている場合、掛け算・割り算は足し算・引き算よりも優先的に計算します(同じ優先順の計算があれば、左から順に計算していきます)。

今回の問題でも同じです。

整数の引き算から始まるこの式ですが、最初に計算すべきは分数の掛け算です。

11−3+11/12×24/11

分数の掛け算の計算ルールは覚えているでしょうか?

分子どうし、分母どうしを掛け合わせるだけですが、約分できる場合は約分してから掛け算します。約分とは、分子と分母を同じ数で割って、分数を簡単な数で表すことです。

今回の掛け算でも、約分できるところはしっかり約分していきましょう。

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  11−3+11/12×24/11
=11−3+(11×24)/(12×11) ←分子と分母を11と12で割って約分
=11−3+(1×2)/(1×1)
=11−3+2/1
=11−3+2

分母が1の分数は整数で表せますので、2/1は2になります。

これで、式には整数の足し算・引き算だけが残りました。後は、左から順に計算していくだけです。

  11−3+2
=8+2
=10

これで答えが出ましたね。

まとめ

今回の問題はいかがでしたか?

分数の掛け算から先に計算をすれば、答えはきれいな整数になります。一方、冒頭の引き算から計算しようとすると、かなりややこしい計算をしたあげく、答えが間違っているという残念な結果になってしまいます。

式に足し算・引き算と掛け算・割り算が混ざっている場合は、掛け算・割り算を優先するというルールを覚えておきましょう。

他にも計算問題をたくさん用意していますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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