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大人が意外と間違える算数「10−5+6/7×14/3」

  • 2024.9.9
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みなさんは小学生のころ、どのような計算問題が苦手でしたか?

分数が登場し始めたあたりから、一気に難しくなったような気がした人もいるかもしれませんね。

今回は分数を含む計算を解きながら、計算のルールも含めてしっかり復習していきましょう。

大人になってから計算する機会が少なくなってしまったからこそ、改めて勉強し直すと、新たな発見があるかもしれませんよ。

問題

次の計算をしなさい。
10−5+6/7×14/3

分数は、後半の掛け算の部分で使用されていますね。

解説

この問題の答えは「9」です。

まずは、計算の基本から思い出していきましょう。重要なのは計算順序です。

<計算順序>
(1)カッコの中を計算する。
(2)掛け算と割り算を計算する。
(3)足し算と引き算を計算する。
※掛け算と割り算のまとまり、足し算と引き算のまとまりなど、計算に優先順位がない場合は左から順番に計算する

この計算順序に従い問題を見直してみると、「6/7×14/3」から先に計算しなければいけないことが分かります。

ではここで、分数どうしの掛け算についても復習しましょう。

<分数同士の掛け算>
・掛け算をする前に、分母と分子を約分をする。
・約分したあとは、お互いの分母どうし、分子どうしで掛け算をする。
※先にお互いの分母どうし、分子どうしを掛け算してから、後で約分をしても良い。その場合は、必ず約分できるかどうか確認することを忘れてはいけない。

計算をしてみると、「6/7×14/3」のうち「3と6」は3で、「7と14」は7で約分することで、「2/1×2/1」という計算式になりました。

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ここから、分母どうし、分子どうしの掛け算をすると、

2/1×2/1
=4/1
=4

分母が1ということは、分子だけが残りますね。この分母の1は、どのタイミングで省略しても問題ありません。

さて、残りは足し算と引き算だけになりましたね。

10−5+6/7×14/3
=10−5+4
=5+4
=9

計算の順序に従って、足し算と引き算の計算は左から行いました。

まとめ

この一問を計算するだけで、さまざまな計算のルールを思い出せたかもしれませんね。分数の分母が1のとき、分母を省略してもよいことは覚えていましたか? 忘れてしまっていた人も、今日からまた分数と整数の計算に自信を持って取り組めますよ!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。


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