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大人が意外と解けない数学「−99−(−98)+(−97)」→正しく計算できる?

  • 2024.9.30
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算数範囲の問題ならすらすら計算できるという人でも、負の数の計算ができるとは限りません。

なぜなら負の数の計算ルールは、算数に出てくる正の数の計算ルールとは少し異なってくるからです。

今回は、負の数の引き算と足し算が含まれている計算問題に挑戦です。あなたは、正しく計算できるでしょうか。

問題

次の計算をしてください。
−99−(−98)+(−97)

解答

正解は、「−98」です。

どうやって計算すればよいのか、分かりましたか?

負の数の計算ルールがあやふやになっていると感じた人は、ぜひ次の「ポイント」をご覧ください。

ポイント

この問題のポイントは、「負の数の引き算・足し算」です。

まずは次の基本ルールを確認してください。

負の数の足し算は引き算に変換できる +(−〇)→−〇
負の数の引き算は足し算に変換できる −(−▲)→+▲

さて、この負の数の足し算・引き算ルールに従うと、今回の問題は次のように変換できます。

−99−(−98)+(−97)
=−99+98−97

次に、負の数に対して正の数を足し引きする計算を行います。

負の数を含んでいる足し算や引き算が分からなくなったときは、数直線上で考えると分かりやすいです。

足し算はプラス方向、つまり右方向に移動することで、引き算はマイナス方向、つまり左方向に移動することと考えます。

−99+98−97は、−99の位置から右(プラス方向)に98移動してから、左(マイナス方向)に97移動すると考えます。すると、次のように計算できますね。

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−99+98−97
=−1−97
=−98

これで答えが出ましたね。

まとめ

今回は、負の数の足し算と引き算に挑戦しました。

計算ルールを覚えるコツは、「負の数では足し算・引き算の意味が逆になる」というポイントを押さえることです。+(−〇)は−〇に、−(−▲)は+▲に変換してから計算すると分かりやすいですよ。

負の数の計算ルールが身に付いたという人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。いろいろな問題を解くことで、スムーズに計算ができるようになりますよ。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


負の数の計算にもう一問挑戦!

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