計算問題は、式が長くなればなるほど、答えを出すのが大変になります。特に、足し算と割り算、引き算と掛け算など、種類の違う演算が一つの式に含まれているときは、計算ルールに注意する必要がでてきます。
それでは今回の問題、正しい答えを出せるでしょうか?
問題
次の計算問題を解いてください。
50+40−30×20÷10
解答
正解は、「30」です。
思った答えと違ったという人は、計算ルールがあやふやになっているのかもしれません。
次の「ポイント」で正しい計算ルールを確認しましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「計算の順番」です。
計算の順番には、次のようなルールがあります。
- ()付きの計算
- 掛け算、割り算
- 足し算、引き算
もし、式の中に優先度が同じ演算がある場合には、左から計算していきます。
計算の順番が分かったところで、改めて今回の問題を確認してみましょう。
50+40−30×20÷10
左から順番にみていきます。冒頭は足し算から始まっていますが、計算の優先度は掛け算や割り算の方が高いため、足し算から計算するのは間違いです。次の引き算の優先度も低いので、最初に計算すべきは30×20の掛け算だと分かります。
50+40−30×20÷10
=50+40−600÷10
=50+40−60
これで足し算と引き算だけの式になりました。
足し算と引き算の優先度は同じレベルなので、左から順に計算していけばOKです。
50+40−60
=90−60
=30
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回の問題では、計算の順番がキーポイントになりました。
計算の順番を間違ってしまうと、各演算の計算が正しくても、間違った答えが出てしまいます(今回の問題も冒頭の足し算から順に計算してしまうと、120という間違った答えが算出されます)。
この計算の順番は、式に登場する数字が小数や分数であっても、同じように適用される重要なきまりです。ぜひ、忘れないようにしてください。
他にも計算のルールがポイントになる問題を用意していますので、興味のある人は挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
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