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大人が意外と知らない算数「0÷1000」→正しく答えられる?

  • 2024.9.20
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大人になると自分で計算をする機会はあまりないという人は多いのではないでしょうか。

精密な計算を要請されるほど、電卓や表計算ソフトに頼りがちになってしまいます。

だからこそ、ときにはクイズ感覚で計算してみるのも面白いものですよ。

さて、今回の問題、あなたは正解できるでしょうか?

問題

次の計算をしてください。
0÷1000

解答

正解は、「0」です。

あなたにとってこの答えは当然でしたか、それとも、意外でしたか?

次の「ポイント」で、答えがどうして0になるのか確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「割られる数が0である」ことです。

割り算では、割られる数が0であればその答えは0になります※。

今回は1000という大きな数字が出てくる割り算だったので、何らかの計算をしなければならないのかと思った人もいたかもしれません。しかし、実際は「0÷」という計算式を見ただけで答えの出る問題だったのです。

それでは、どうして割られる数が0ならば割り算の答えが0になってしまうのでしょうか。

まずは割り算が使える場面を想定してみます。小学校では、次のような場面で割り算が使えると習ったはずです。

一人分を求めるとき 例:〇個のキャンディーを▲人で分けるときの一人分の個数(〇÷▲)
何人に分けられるかを求めるとき 例:〇個のキャンディーを■個ずつ分けられる人数(〇÷■)

それぞれのパターンで割られる数が0のときを考えてみましょう。

一人分を求めるとき
キャンディー(割られる数)が0個の場合、何人で分けても一人分の個数は0個になります。
何人に分けられるかを求めるとき
キャンディー(割られる数)が0個の場合、何個ずつ分配することにしても分けられる人数は0人になります。

このように具体的に考えれば、割られる数が0の割り算の答えは0であると自然に理解できるでしょう。

※ただし「0÷0」の場合は例外で、答えは求めることができません。「÷0」は数学上定義できないからです。電卓や表計算ソフトで0÷0を入力するとエラーになります。

まとめ

今回の問題は、「割られる数=0」という点に気づけるかどうかがポイントでした。

割られる数が0であれば、割る数が小数や分数でも答えは0になります(0÷0は例外)。この知識を使えば、計算が楽になるパターンもあるのでぜひ覚えてください。

0は他の数字とは違う不思議な特徴があります。ぜひ0を含む他の問題にも挑戦してみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム

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「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。


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