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大人が意外と間違える算数「6×5×4×3×2×1×0」正しく計算できる?

  • 2024.9.10
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計算をするときは、計算を始める前に式全体を確認しなければいけません。

確認をせずに計算を始めると、無駄な計算をしてしまうこともあります。

問題

次の計算をしなさい。
6×5×4×3×2×1×0

すべて掛け算の計算です。

前から順に落ち着いて計算をしたいところですが、計算を始める前に式全体を確認しましょう。

解説

今回の問題の答えは「0」です。

前から順に掛け算をして、
6×5=30
30×4=120
120×3=360
360×2=720
720×1=720
と計算してもいいのですが、今回はその必要はありません。

なぜなら、最後の掛け算が「×0」だからです。

720×0=0
となります。

「720」を求めていなくても、「×0」をすれば、どのような数でも計算結果は「0」になります。

計算をするときは、まずはじめに式全体を確認しましょう。

最後に「×0」があることに気が付けば、無駄な計算をせずに答えを出すことが可能です。

もう1問、挑戦!

次の計算をしなさい。
0×2×4×6×8+10

こちらも計算を始める前に全体を確認しましょう。

正しい答えが出せたでしょうか。

この問題の答えは「10」です。

はじめに「0×」があり、掛け算が続いているので、計算結果が「0」だと考えなかったでしょうか。

よく見ると、いちばん最後の計算は「+10」です。

つまり、今回の計算は次のようになります。

0×2×4×6×8+10
=(0×2×4×6×8)+10
=0+10
=10

掛け算のかたまり(上記のカッコ内)は、0の掛け算になっているので、結果は「0」です(計算しやすいようにカッコをつけています)。

しかし、そこに「+10」をするので、答えは「10」となります。

式全体とそれぞれの計算が、どのような構造になっているかを確認しなければなりません。

まとめ

すぐに計算するのではなく、式全体を確認してから取り組むことで、結果的に早く答えを出すことができます。

落ち着いて計算をするのがポイントですね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


0を含んだ計算にもう一問挑戦!

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