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大人が意外と間違える算数「121×0+56−6」→秒で解ける?

  • 2024.9.12
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大人になってから計算をする機会は、案外少ないものです。

身近にスマホや電卓がある生活であれば、自分で計算する必要はほとんどないかもしれません。

しかし、せっかく学生時代に鍛えた計算能力です。たまには使ってみたらどうでしょうか。

今回の問題、秒で解けるか挑戦してみてください。

問題

次の計算をしてください。
121×0+56−6

制限時間は3秒です。

解答

正解は、「50」です。

制限時間が短いため、問題を見た時点でぱっと答えが思いつくかどうかが勝負です。

いきなり三桁の掛け算が出てきて戸惑ってしまった、という人はぜひ次の「ポイント」をご覧ください。

ポイント

今回の問題のポイントは、「0」です。

掛け算の中に0が混じっていると、掛け算の答えは0になります。

これは、0が掛ける数であっても、掛けられる数であっても同じです。

例:
919×0=0
0×11111=0

この例のように、掛け算に使われている0以外の数がどれだけ大きくても、答えは0になるのです。

どうしてこうなるのかは、具体的に掛け算を使う場面を考えるとすぐに分かります。

例えば、□円の本を売ることを考えます。どれだけ高い価格を設定したとしても、一冊も売れなければ手元に入ってくるお金は□円×0冊=0円です。

逆に無料の本を作って配布した場合はどうでしょう。▲人が手に取ってくれても、本の価格は0円なのですからこちらも手元に入ってくるお金は0円×▲人=0円となります。

改めて今回の問題を見てみましょう。冒頭の掛け算に0が登場していますね。

121×0+56−6

「三桁の数121の掛け算」と考えると難しいイメージがありますが、掛ける数が0であるため、答えは0になります。

つまり、冒頭の掛け算は無視して、次の56-6にすぐ進むのがこの問題を早く解くポイントなのです。

では、計算過程を見ていきましょう。

121×0+56−6
=0+56-6
=50

掛け算部分が0になると分かれば、計算は簡単でしたね。

まとめ

今回の問題では、「0が含まれている掛け算に気が付くかどうか」がポイントでした。

0を掛けられる数、もしくは掛ける数として使っている掛け算の答えは0になります。これを知っているだけで、計算が一気にシンプルになる式もあるので、ぜひ覚えてください。

0に関する問題は他にもあります。色々挑戦して、他の数字とは一味違う0の扱いに慣れましょう。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


0を含む計算にもう一問挑戦!

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