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大人が意外と間違える算数「4+(−5)+3/4×6」→正しく計算できる?

  • 2024.9.29
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それぞれの計算は簡単でも、それがひとつの計算式になると難しく感じることがあります。

今回は、さまざまな考え方が混ざった計算式に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
4+(−5)+3/4×6

計算の順序、分数の掛け算、負の数など、注意すべき点がいくつかあります。

解説

今回の問題の答えは、「7/2」(もしくは帯分数の「3+1/2」)です。

また、途中の計算式は次のようになります。

4+(−5)+3/4×6
=4+(−5)+9/2
=(−1)+9/2
=(−2/2)+9/2
=7/2

どのように計算をしたのか、順に確認をしていきましょう。

計算の順序

四則演算の混ざった計算では、通常次の順で計算をします。

(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算

今回の問題では、掛け算の「3/4×6」から計算します。

分数と整数の掛け算

「3/4×6」の掛け算を考えましょう。

整数の掛け算「×6」の部分は、3/4の分子の数に掛け算をします。

よって、「3/4×6」の計算を分母と分子に分けると、次のようになります。

分子:3×6
分母:4

このまま掛け算をすることも可能ですが、この時点で約分をしておきましょう。

分子6と分母4はともに2で割れる(分子6→3、分母4→2になる)
よって、
分子:3×3
分母:2

つまり、計算すると「9/2」となります。

足し算・引き算の計算

掛け算部分を計算したことによって、元の計算式は「4+(−5)+9/2」となります。

足し算だけの計算式なので、前から順に計算をします。負の数に注意をしましょう。

4+(−5)=−1

次の計算は「−1+9/2」です。

整数と分数の足し算なので、通分をしなければなりません。(通分:異なる分母どうしを同じ数に揃えること。)

「−1」は「−1/1」と分数で考えることができます。

これの分母を「2」に揃えましょう。

−1
=−1/1
=−2/2

よって、計算式は

(−2/2)+9/2

となります。

通分された分数の足し算と引き算をする場合、分子だけを計算します。

分子:(−2)+9=7

したがって、答えは「7/2」です。(さらに帯分数にして「3+1/2」でもよい)

まとめ

分数や負の数は、間違えやすい計算です。

計算が不安な方は、途中式を書いて進めていくと良いでしょう。

繰り返し計算練習し、算数・数学を得意にしましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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