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大人が意外と答えられない算数「735−497」→暗算できる?

  • 2024.9.21
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足し算よりも引き算の方が苦手だと感じる人は多いのではないでしょうか。

その原因のひとつが「繰り下がり」の難しさです。

ここでは、繰り下がりのある引き算を工夫して計算する方法を紹介します!

問題

次の計算を暗算でしなさい。
735−497

通常の筆算の計算をしようとすると、一の位、十の位で繰り下がりを考えなければいけません。

もっと簡単に答えを求める方法はないでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「238」です。

この問題のポイントは、繰り下がりがなくなるように式変形することです。

もし今回の問題が「735−500」だったら、暗算での計算も可能になるのではないでしょうか。

「500を引く」というキリのいい数にすることで、繰り下がりの計算がなくなり、簡単に答えを求めることができます。

しかし、「735−497」と「735−500」はもちろん答えは異なります。

本来「497を引く」ところ「500を引く」ということをしたので、多く引き算をしてしまっています。

余分に引いた分(500と497の差である3)を足して調整しましょう。

こうすることで、元の計算式と同じ分だけ引いたことになります。

式で表すと次のようになります。

735−497
=735−500+3
=235+3
=238

「735−500」は繰り下がりのない引き算、そして「235+3」は単純な足し算です。

式の変形によって、簡単に答えが出せました。

このように「引く数」をキリのいい数に調整することで、繰り下がりのある引き算も暗算で答えを出すことが可能になります。

まとめ

今回は、繰り下がりのある引き算を暗算で計算する方法を紹介しました。

ぜひ日常生活でも活用してみてください!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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