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大人が意外と忘れている算数「7÷12」→どのように答える?

  • 2024.9.19
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割り算の計算方法は小学校で学習します。

しかし、筆算の計算では、割り切れないこともあります。

そのようなときは、どのように答えを表せば良いのでしょうか。

問題

次の計算をしなさい。
7÷12

筆算で計算すると、0.58333・・・のように割り切れず、3がどこまでも続いてしまいます。

「四捨五入しなさい」という指示があれば、その指示通りに答えを表します。

しかし、特に指示がない場合には、勝手に四捨五入をしてはいけません。

では、どのように答えを表すのでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「7/12(12分の7)」です。

実は、割り算の答えは分数の形で表すことが可能です。

割り算と分数の間には、次のような関係があります。

<割り算と分数の関係>
・◯÷△=◯/△

※割られる数→分子
※割る数→分母

割り切れない場合、特に指示がなければ、答えを小数で表しても分数で表してもかまいません。

しかし、今回の問題のように小数で表そうとすると、割り切れずどこまでも数が続いてしまうことがあります。

そのような場合は、上記の関係を用いて、分数で表しましょう。

循環小数

7÷12=0.58333・・・のように、同じ数が繰り返される小数を「循環小数」といいます。

一般的に、循環小数は分数の形で表して計算します。

ちなみに、同じく無限に小数が続く「円周率π」(3.141592・・・)は、小数点以下に循環する部分がないため、分数の形で表すことができません。

このように、「小数」と言っても、いくつかの種類に分けることが可能です。

まとめ

割り算と分数の関係「◯÷△=◯/△」は、基礎的な内容でありながら、とても重要な考え方の一つです。

計算をする際は、小数で表すべきか、分数で表すべきかを見極めましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


次は、分数を含んだ計算にもう一問挑戦!

大人が意外と忘れている算数「3/5+0.2×4」→小数で答えてください
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