2桁の数が並ぶ計算式は一見すると難しく感じます。
しかし、計算規則を正しく理解できていれば、計算が可能なはずです。
この記事の問題に挑戦し、正しい理解ができているかを確認してみましょう!
問題
次の計算をしなさい。
33+11×33÷11-33
まずは、自分自身で計算をしてみましょう。
正しい答えを出すことができるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「33」です。
途中の計算式は次のようになります。
33+11×33÷11-33
=33+363÷11-33
=33+33-33
=66-33
=33
計算のポイントを順に解説していきます。
計算の順序
まず、四則演算が混ざった計算では、次の順で計算をします。
(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算
つまり、今回の問題では「11×33÷11」の部分から計算をします。
11×33÷11
=363÷11
=33
これによって、元の計算式は「33+33-33」となりました。
足し算と引き算だけの式なので、前から計算しましょう。
33+33-33
=66-33
=33
したがって、答えは「33」です。
計算の工夫
今回の計算では、いくつか計算の工夫が可能です。
例えば「11×33÷11」の計算は、上記では前から順に計算しました。
しかし、次のように順序を入れ替えることで計算が簡単になります。
11×33÷11
=33×11÷11
=33×1
=33
「11÷11」を先に計算することで、結局「33」だけが残ります。
同様に「33+33-33」の計算も上記では前からに計算しましたが、工夫をしてみましょう。
33+33-33
=33+(33-33)
=33+0
=33
後ろにある「33-33」を先に計算しました。
このように、計算の順序を工夫することで、より早く、正確に答えを出すことができますね。
まとめ
一見すると難しい計算問題でも、取り組んでみると基本計算の組み合わせになっていることがあります。
すぐに諦めるのではなく、挑戦をすることが大切です。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。