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大人が意外と間違える計算「時速3.6kmで12分歩いた」→何m進んだ?

  • 2024.9.17
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「速さ」に関する問題は、苦手な方が多いのではないでしょうか。

苦手になってしまう原因の一つは「公式を丸暗記」してしまっていることです。

速さとは何かをきちんと理解していると、問題も簡単に解けるようになります!

問題

時速3.6kmの速さで12分歩くとき、何m進みますか。

公式を暗記している人は「速さ×時間=距離」だから、「3.6×12=43.2m」と考えたかもしれません。

しかし、これは間違いです。

では、どのように計算すれば良いのでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「720m」です。

どのように計算すればよいのか、順に解説をしていきます。

速さに関する問題は、いくつかの解き方がありますが、ここでは「時速を分速に変換」して求める方法を紹介します。

さて、速さの問題を解くときのポイントは「単位」です。

「速さ×時間=距離」という公式は確かに正しいのですが、「時速3.6km」と「12分」では単位が違います。

そのため、単純に掛け算をしても答えを求めることはできません。

時速を分速に変換

まず始めに「時速3.6km」を「分速◯m」に変換しましょう。

時速3.6km
→1時間で3.6km進む速さ
→1時間で3600m進む速さ
→60分で3600m進む速さ

「1時間=60分」「1km=1000m」の変換を使って、上記のように言い換えることが可能です。

「60分で3600m進む」ので、これを「1分あたり」にしましょう。

3600÷60=60

したがって、「時速3.6km」は「分速60m」です。

距離を求める計算

元の問題文を「分速」にして言い換えると、次のようになります。

分速60mの速さで、12分歩くとき、何m進みますか。

1分で60m進む速さで、12分歩くので、
60×12=720

以上より、「720m」が答えです。

このように速さに関する問題では、それぞれの数値の単位を確認して、揃っていなければ単位変換をしましょう。

まとめ

速さの問題は、苦手な方が多い単元ですが、それは公式を暗記しようとしてしまうからです。

単なる暗記ではなく、きちんと意味を考えることで問題も解けるようになるはず!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


速さの問題にもう一問挑戦!

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