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大人が意外と間違える数学「−20×(−5)÷(−10)」→正しく計算できる?

  • 2024.9.3
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正の数の計算は簡単にできる自信があっても、負の数の計算は苦手という人もいるかもしれません。

負の数の計算には、正の数では考えなくてもよかった符号の取り扱いが出てきてややこしいですよね。

しかし、負の数の計算ルールは実はそこまで難しいものではありません。今回の問題に挑戦して、負の数への苦手意識を克服してみましょう。

問題

次の計算をしてください。
−20×(−5)÷(−10)

解答

正解は、「−10」です。

解答にマイナス記号を付けるべきかどうか、迷った人もいるかもしれません。

次の「ポイント」で、負の数の計算方法を解説していますので、ぜひご覧ください。

ポイント

この問題のポイントは、「式に登場する負の数の個数」です。

なぜなら、掛け算と割り算の式では式に登場する負の数の個数によって、答えにマイナスを付けるかどうかが決まるからです。

次の計算ルールを見てください。

<掛け算と割り算の計算における符号のルール>

・式に登場する負の数の個数が偶数個→答えは正の数(答えにマイナスを付けない)
・式に登場する負の数の個数が奇数個→答えは負の数(答えにマイナスを付ける)

今回の問題の計算式には三つの数字が登場し、そのすべてが負の数です。

−20×(−5)÷(−10)

負の数の個数は3、つまり奇数なので、答えは負の数になると一目で分かります。

では、これを踏まえて計算をしてみましょう。

−20×(−5)÷(−10)
=−(20×5÷10)
=−10

計算過程の二行目を見てください。マイナス記号を式の最初に付けています。

このように答えが負の数であると分かった時点で、式の前にマイナスを付けてしまえば計算ミスを減らせます。

まとめ

今回の問題では、負の数の掛け算、割り算に挑戦しました。

掛け算、割り算では、式に含まれている負の数の個数によって答えの正負が左右されます。なお、これは掛け算と割り算にのみ適用できるルールです。足し算や引き算には関係ないので、注意してください。

負の数の計算ルールに慣れたい人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


負の数の計算にもう一問挑戦!

大人が意外と解けない数学 「-100-(-100)-1/2×100」
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