一般道路の法定速度は時速60kmなので、時速30kmではかなりゆっくり走ることになりそうですが、実際にどのぐらいの距離進める速度なのかはピンとこないかもしれませんね。
今回の問題を解いて、時速30kmの具体的なイメージをつかんでみましょう。
問題
(問題)
時速30kmで5分走ったときの移動距離を求めてください。
解答
正解は、「2.5km」です。
150kmと答えてしまった人は、単位換算をしていない故にミスを犯しています。
次の「ポイント」で、正しい計算方法を確かめてみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「速さと時間の単位を揃えること」です。
まず、速さ、時間、移動距離の三つは、次の式で表せることを思い出しましょう。
速さ×時間=距離
この式を使うときに注意しなければならないのは、速さと時間の単位を揃えることです。
今回の問題文では、速さは時速として時間は分として登場しています。
時速は1時間に進む距離をもって速さを表していますから、分とは単位が合いません。
速さと時間の単位を揃える方法は二つありますが、どちらでも正しい答えが出てきます。
以下に二つの方法を解説しますので、どちらが計算しやすいか比べてみてください。
方法1 時速を分速に直す
一つ目は、時速を分速に直す方法です。
時速30kmは1時間に30km進む速度という意味です。1時間は60分なので、1分間に進む距離=分速を求めるには、時速を60で割ればよいのです。
30km÷60=0.5km
分速0.5kmと分かりましたので、5分という時間と一緒に「速さ×時間=距離」に当てはめてみましょう。
速さ×時間=距離
分速0.5km×5分=2.5km
方法2 分を時間に直す
二つ目は、分を時間に直す方法です。
1時間は60分ですので、5分は5÷60=1/12時間となります。
「時速30kmで1/12時間走ったときに進む距離」と考えれば、「速さ×時間=距離」の式を問題なく使えますね。
速さ×時間=距離
時速30km×1/12時間=5/2km=2.5km
一つ目の方法と答えが一致しました。
まとめ
今回の問題、正しい答えがすぐ出せたでしょうか?
速さと時間の関係式を覚えていても、単位換算を忘れて計算してしまうと答えが合いません。
慌てて計算すると間違いやすいので、注意してくださいね。
速さの問題は他にも用意していますので、計算力を確かめるためにもぜひ挑戦してみてください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
速さの問題にもう一問挑戦!