『携帯扇風機』の扱いには要注意！！　消費者庁の“注意喚起”にヒエッ

暑い日のお出かけには携帯用扇風機が必需品という方も多いのではないでしょうか。コンパクトで持ち運びしやすく、心地よい風で涼しさを得られる携帯用扇風機は、よく使われている冷却グッズの1つです。

しかし、使い方を間違えると大きな事故やけがにつながってしまうことも…。

今回は、消費者庁こどもを事故から守る！（@caa_kodomo）が2024年6月にX（旧Twitter）に投稿した「携帯用扇風機の扱い」を紹介します。いったいどんな方法なのでしょうか。消費者庁に寄せられた情報とあわせて紹介します。

携帯扇風機を使うときに気をつけること

消費者庁によると、便利な携帯用扇風機が思わぬ事故やけがにつながってしまう可能性があるかもしれないのだとか。

消費者庁には、携帯用扇風機の扱いによる「事故情報」や「危険情報」などが集まっています。

楽しいはずのお出かけが、思わぬ事故やけがで悲しい思い出になってしまった！といったことにならないように、寄せられた情報とあわせて注意するポイントをお伝えします。

携帯用扇風機を使用中、床に落とした。回り続けていたので、引き続き使っていたところ、数分後に煙が出て焦げ臭くなり、破裂音がした。

発煙や発火は大事故につながりかねないため、危険性を認識しておきましょう。

携帯用扇風機の中には、リチウムイオンバッテリーが搭載されているものがあります。リチウムイオンバッテリーは、外部からの衝撃によりバッテリーに凹みが生じると、内部ショートしてしまう危険性があります。発煙や発火につながる恐れがあるため、衝撃が加わらないように丁寧に扱いましょう。

落下を防ぐためにネックストラップを使用したり、かばんにカラビナなどで付けてもいいかもしれません。使用中だけでなく、かばんに入れて持ち運ぶときも注意してくださいね。

パソコンのUSBケーブルに接続し、充電しながら机の上で使用していた携帯用扇風機から焦げ臭いにおいがしたため、電源を切った。

デスクワーク中にも携帯用扇風機を使う場面はあるかもしれません。つい充電をしながら使ってしまう方もいるのではないでしょうか。

しかし、充電しながらの使用は、充電池の劣化につながります。すると発熱や破損を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。携帯用扇風機だけでなく、コンセントやパソコンなどにも被害が及ぶ可能性があるかもしれません。

満員電車でハンディファンを使っている人の近くにいたところ、髪の毛が吸い込まれる形で引っ張られた。

携帯用扇風機を使用するときは、周囲への配慮が欠かせません。

特に人が多く集まる電車内や観光地での使用には、周囲へ気を配りましょう。携帯用扇風機に周囲の人の髪の毛や衣服類の一部が巻き込まれると大変危険です。相手にけがを負わせてしまう可能性や、髪の毛のダメージや衣服類の破損に繋がってしまうかも…。

携帯用扇風機を使用するときは、周囲の確認をしてからスイッチを入れましょう！

1歳のこどもにスイッチの入った状態のハンディファンを渡したところ、こどもがそのハンディファンをなめて唇を切ってしまった。

携帯用扇風機による子どもの事故も報告されています。

特に子どもは、指や髪の毛、体の一部が羽根に当たってしまう可能性があり、巻き込まれると大きなけがにつながってしまうかもしれません。

子どもだけでなく、他の人に携帯用扇風機を渡すときは、必ずスイッチを切ってから手渡すようにすると思わぬ事故を防ぐことができます。

また、携帯用扇風機にはネックストラップが付属しているものが多くあります。ストラップを引っ張ったり、ストラップが何かに巻き込まれたりすると、窒息事故につながる危険性もあります。危険な場合はストラップを外すことを検討してもいいかもしれません。

消費者庁こどもを事故から守る！（@caa_kodomo）の携帯用扇風機の取り扱いについてのポストを紹介しました。

酷暑の中のお出かけには熱中症対策が欠かせず、携帯用扇風機は手軽に使用できるアイテムです。今回お伝えした注意点や配慮のポイントを押さえ、安全な使い方で暑さ対策をしてみてくださいね。

出典：消費者庁ウェブサイト「コラムVol.10 携帯用扇風機の扱いにはご留意を！」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20240624/（参照 2024-8-28）