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『白石麻衣』『川栄李奈』を超えるかも…アイドル出身【ネクストブレイク女優】3選

  • 2024.9.30

2016年にNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『とと姉ちゃん』に出演し、2022年には『カムカムエヴリバディ』のヒロインの1人に抜擢され、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)と『青天を衝け』(2021年)にも出演経験のある、元AKB48の川栄李奈。2015年にNHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演し、2024年は『侵入者たちの晩餐』『恋する警護24時』『オクラ』と3本のドラマに出演している、元乃木坂46の白石麻衣。人気アイドルグループ出身の2人は、現在では俳優として大活躍している。

さかのぼれば、小泉今日子や南野陽子、永作博美、篠原涼子など、アイドルから俳優に転身した人は数多い。近年は、アイドルグループ活動と並行して演技の仕事をしたり、グループを卒業して、俳優業に専念したりする人がどんどん増えてきているように思う。前田敦子(元AKB48)、大島優子(元AKB48)、西野七瀬(元乃木坂46)、深川麻衣(元乃木坂46)、伊藤万理華(元乃木坂46)、生田絵梨花(元乃木坂46)、山下美月(元乃木坂46)、長濱ねる(元欅坂46)、平手友梨奈(元欅坂46)、齋藤飛鳥(元乃木坂46)などは、すでに俳優として、さまざまな作品で頭角を現している。

彼女たちに続く、今後の活躍に期待が高まる、女性アイドル出身【ネクストブレイク俳優】3人を紹介しよう。

日向坂46出身の渡邉美穂は朝ドラ『虎に翼』で活躍

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(C)SANKEI

2017年、「欅坂46」の2期生として、アイドルへの道に足を踏み入れた渡邉美穂。2019年に、「日向坂46」に改名した当グループを卒業するまで、人気メンバーの1人として注目を浴びた。

明るくて快活で、真面目でストイック。プロ意識が高いことで知られていた渡邉は、2017年にグループに加入して間もない頃に、ドラマ『Re:Mind』に出演し、俳優活動のスタートを飾る。演技力を評価された彼女は、その後もアイドル活動と並行し、2021年は『星になりたかった君と』に、2022年は『グッドモーニング、眠れる獅子』に単独出演。両作でヒロインを演じるという活躍を見せた。

2022年、日向坂46を卒業した後は、人気ドラマ『孤独のグルメ』にゲスト出演。主人公・井之頭五郎(松重豊)の商談相手を演じた。2023年は、竹野内豊主演のドラマ『イチケイのカラス スペシャル』に出演。裁判所書記官・川添博司(中村梅雀)の不良娘役に扮した。その後も、順調に出演作を増やし、『SUNNY』などの舞台にも出演。

2024年には、朝ドラ『虎に翼』に出演した渡邉は、主人公・寅子(伊藤沙莉)の後輩裁判官役を好演。妊娠したことで、どのように仕事を続けていくか悩むという、ストーリーにおいて重要な役割を担った。そして、11月8日には主演映画『あたしの!』(木村柾哉とのW主演)の公開が予定されている渡邉。今後、ますます役者として羽ばたいていくに違いない。

=LOVE出身の齊藤なぎさは話題の映画に次々と出演

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AKB48、HKT48、STU48の元メンバーの指原莉乃がプロデューサーとなり、“声優アイドル”のオーディションが行われ、結成された「=LOVE」に加入した齊藤なぎさ。2017年からアイドル活動を行い、指原が「人類で最も可愛い子」と絶賛したことでも話題を呼んだ。

握手会などでは、ファンに向かって「大好き」と言い、誰をも夢中にさせる魅力を持ったアイドルだった齊藤は、パッチリした黒目が愛らしく、天性の可愛さに加え、頭の回転の早さでも注目された。

2018年、メンバーの佐々木舞香と共にドラマ『幸色のワンルーム』に出演したのを皮切りに、映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風「ナツヨゾラ」』(2019年)に主演し、『もしも、イケメンだけの高校があったら』(2022年)や『明日、私は誰かのカノジョ』(2022年)などのドラマに次々と出演を果たした齊藤。

2023年、=LOVEを卒業後、『最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜』にレギュラー出演した齊藤は、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』などの話題のドラマにゲスト出演し、映画『交換ウソ日記』にも出演。

2024年は、『恋を知らない僕たちは』にヒロイン役で出演したほか、『あたしの!』と『【推しの子】』の公開も控えている。後者では、メインキャラクターの1人であるルビー役を演じる齊藤は、俳優としても圧倒的な存在感を発揮することは想像に難くない。

櫻坂46の藤吉夏鈴は映画初出演にして初主演

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(C)SANKEI

2018年、「欅坂46」の二期生としてアイドル活動を開始した藤吉夏鈴。パフォーマンスでセンターを務めることもある彼女は、口数は多い方ではなく、クールでミステリアスな印象を持たれたりするが、実際は笑顔が可愛らしく、ファンから愛されるアイドルだ。

2020年、グループ名が「櫻坂46」に改名された頃、楽曲『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』で初めてセンターポジションを担当した藤吉は、MVで弾けるような満面の笑みを見せ、彼女の表現力が注目されるようになった。

藤吉には独特のオーラがあり、彼女の佇まいは見る者を釘付けにする力がある。そんな藤吉は、2022年にバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』内の『あざと連ドラ』に出演するようになり、第6弾『あざといを知り尽くした私 I like you? like you』では主演を務めた。

2023年にはドラマ『アオハライド』に出演した藤吉は、2024年は『作りたい女と食べたい女』に出演。連続してドラマにレギュラー出演を果たした。さらに、2024年8月に公開した映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』では主演を務めた藤吉。文学オタクの高校1年生で、新聞部の新米記者というキャラクターを瑞々しく好演し、観客を魅了した。現役アイドルだが、なるべくして俳優にもなったという印象で、これからも演技の幅を広げることが期待できる。

それぞれの個性が光る3人

渡邉美穂、齊藤なぎさ、藤吉夏鈴の3人は、それぞれ違う個性の持ち主で、アイドルとしてファンを夢中にさせ、そして演技でも視聴者を惹き付けている。今回、アイドル出身【ネクストブレイク俳優】として選んだ、光り輝く彼女たちの、今後の活躍にも期待したい。



ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)

海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。

X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP