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『秋の味覚』にご注意を! 農林水産省の注意喚起にゾッ

  • 2024.9.4
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出典:photoAC

「秋の味覚」を代表する食材のひとつがきのこ。スーパーなどでさまざまな種類が店頭にならぶほか、野生でも多くのきのこが見られます。しかし、毎年、夏の終わりから秋にかけての時期を中心に、野生のきのこによる食中毒の発生が増加しています!

「山登りやハイキングの途中で見つけた」「知り合いからおすそ分けしてもらった」。そのきのこにも毒があるかもしれません。過去には毒きのこによる食中毒で死亡した事例もあるほど。

そこで今回は、きのこを安全においしく食べるための注意事項をご紹介します。

見分けるのは容易ではない!過去には死亡事例も

農林水産省によると、食用きのこと外見が似ている野生の毒きのこを、間違って食べてしまうケースが多くみられるそう。そして、その発生場所のひとつが家庭での食事です。

山登りやハイキングの途中で見つけたきのこを持ち帰ったり、知り合いからきのこをゆずり受けたときなど、流通されずに手に入れたきのこは有毒であるおそれがあります。

毒きのこと食用きのこを見分けるのは容易ではありません。日本では、以前からツキヨタケやクサウラベニタケといった毒きのこによる食中毒が特に多いことが報告されています。ツキヨタケはムキタケやヒラタケ等と間違えられやすいく、クサウラベニタケはウラベニホテイシメジやハタケシメジ等と間違えられやすいため、注意が必要です。

さらには死亡するケースも発生しています。令和2年には種類不明の野生のきのこ、令和5年にはドクツルタケと推定されるきのこが原因となった死亡事例がありました。

毒きのこによる食中毒を防ぐには?

それでは、毒きのこによる事故を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

農林水産省は食用であると確実に判断できない野生のきのこは「採らない、食べない、売らない、人にあげない」ことが重要と警告しています食用きのこと毒きのこが混ざってしまった状態で見分けることは困難。食用のきのこと間違えられやすい毒きのこは、見た目が似ているだけでなく、同じ場所に生えていることもあります。少しでも疑わしいと感じた野生のきのこは採らないのが安全です。

また、毒きのこに関する言い伝えにも要注意です。毒きのこでも「なすと一緒に料理すると食べられる」といった言い伝えがあるようですが、このような情報を信じてはいけません。

それでも万が一、野生のきのこを食べて体調に異常を感じた場合は、ただちに病院を受診してください。

少しでも疑わしい場合は絶対に食べない!

有毒なきのこは大変危険で、死亡する場合さえもあります。「いつも食べているきのこと似ているから大丈夫だろう」「友人からゆずり受けたものだから安心だろう」と、油断せず、確実に食用であることが確認できないときは絶対に食べないでください。

もちろん、食用のきのこはおいしくて安全。野生のきのこには十分注意しながら、秋の味覚を存分に楽しみましょう!


出典:農林水産省Webサイト「秋の味覚にご注意を!キノコを安全に美味しく食べるために」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/mushroom.html)(参照 2024-08-26)
出典:農林水産省Webサイト「毒きのこによる食中毒の発生状況」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/yaseikinoko/joukyou.html)(参照 2024-08-26)
出典:農林水産省Webサイト「野生きのこによる食中毒を防ぐために」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/yaseikinoko/yaseikinoko.html)(参照 2024-08-26)