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大人が意外と解けない数学「因数分解しなさい」覚えていますか?

  • 2024.8.29
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2次方程式や2次関数など、より高度な数学を学ぶためには、前提となる基礎知識が必要となります。

中学数学で学習する「因数分解」もその一つです。

さて、正しく覚えているでしょうか。

問題

次の式を因数分解しなさい。
x^2-3x-18

まずは、自分自身で答えを出すことができるかどうか考えてみましょう。

解説

今回の問題の答えは「(x+3)(x-6)」です。

この問題では、以下の公式を利用して計算をしています。

x^2+(a+b)x+ab = (x+a)(x+b)

因数分解の仕方は、式の形によっていくつかのパターンがありますが、これは最もよく使う公式の一つです。

ポイントとなるのは、「xの係数」と「定数項」です。

xの係数:文字xの前についている数字(公式ではa+bの部分)
定数項:文字xを含まない部分(公式ではabの部分)

この二つの関係から、a、bそれぞれの数を考えることで、(x+a)(x+b)と式変形が可能になります。

今回の問題の場合で考えてみましょう。

「x^2-3x-18」なので、xの係数は-3、定数項は-18です。

つまり、次のようになる二つの数を見つければ良いということになります。

a+b=-3
ab=-18
(足すと-3、掛けると-18)

正の数、負の数まで含めて考えないといけないので、「足して-3」となる組み合わせは無限に存在します。

そこで「掛けて-18」になる組み合わせから考えましょう。

1×(−18)
2×(−9)
3×(−6)
(−1)×18
(−2)×9
(−3)×6

「掛けて-18」となるのは、上記6パターンしかありません。

この中で、「足して−3」になるものを探します。

つまり、「3と-6」ですね。

以上より
x^2-3x-18 = (x+3)(x-6)
と因数分解ができます。

まとめ

因数分解は、中学校で学習しますが、その後の数学にとってとても重要なものになります。

方程式や関数など、様々な計算をするために必要となるので、忘れていた方は繰り返し練習をしましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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