分数や小数を含んだ計算は、一見すると難しく感じます。
しかし、計算のポイントさえ掴んでしまえば、誰でも正しく計算ができるようになります。
今回はそのような問題に挑戦してみましょう!
問題
次の計算をしなさい。
7÷2/3−0.5
どのように計算をすればいいでしょうか。
まずは自分自身で正しい答えが出せるかどうか、計算してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「10」です。
また、途中の計算式は次のようになります。
どのようなポイントに注意しなければいけないのか、順に解説をしていきます。
計算の順序
まず、元の式には割り算と引き算があります。
四則演算が混ざった式は、カッコがない場合、次の順で計算しなければなりません。
(1)掛け算・割り算
(2)足し算・引き算
よって今回は、まず割り算から計算します。
分数の割り算
始めに計算するのは、「7÷2/3」の部分です。
分数の割り算は、分母と分子を入れ替えて掛け算に直して計算しましょう。
また、整数と分数の掛け算では、整数と分子を掛けます。
7÷2/3
=7×3/2
=21/2
分数と小数の混ざった計算
分数の割り算をしたことにより、式は「21/2−0.5」となりました。
分数と小数が混ざった式は、どちらかに揃えなければ計算できません。
ここでは、分数に揃えて計算してみましょう。
小数である「0.5」は、次のように分数に直すことが可能です。
0.5
=5/10
=1/2
よって、
21/2−0.5
=21/2−1/2
=20/2
=10
答えは「10」となりました。
最後の約分を忘れないように注意しましょう。
まとめ
一つひとつのポイントは小学校で学習するものなので、多くの方が知っているはずです。
しかし、今回の問題のように、一つの計算式の中にそれらが複数入っている場合、一つでも間違えてしまうと、正しい答えを得ることができません。
間違えないように、途中式を書きながら計算すると良いでしょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
分数が混じった計算にもう一問挑戦!