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大人が意外と間違えやすい算数「秒速60mを時速に直すと?」

  • 2024.8.31
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秒速は凄いスピードで動くものの速さを表すときによく使われます。

 

例えば光や音の速さを秒速で表せば、瞬く間に大きな距離を進むことがよく分かります。

 

さて、そんな秒速を時速に直すことはできるでしょうか?

 

算数ではよく出題される速さの単位換算問題、ぜひ挑戦してみてください。

問題

(問題)
秒速60mを時速に直してください。

解答

正解は、「時速216000m(216km)」です。

60という数字につられて、÷60してしまった人はいないでしょうか。

あるいは、×60した段階で計算を止めてしまった人もいるかもしれませんね。

どうすれば正しい時速を求められたのか、次の「ポイント」で確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「時速の意味を正しく理解できているかどうか」です。

時速とは、速さを「1時間で進める距離」で表現したものです。また秒速とは、速さを「1秒で進める距離」で表現したものです。

この「秒速60mを時速に直す」問題は、言い換えると「1秒で60m進むものは、1時間でどれだけの距離を進めるか」を問うています。

速さと時間が分かっている場合、距離を求める式は以下のようになります。

速さ×時間=距離

ただし、この式を使うときには単位が揃っているかどうかに注意しなくてはなりません。問題の中から、速さ=秒速60m、時間=1時間と読み取れますが、速さが秒速なのに対して時間が時間単位になっているため、このまま式に当てはめることはできないのです。

そこで、時間を速さの単位と揃えるため、「秒」に直します。

まず、1時間は60分です。さらに1分は60秒です。よって、1時間=60分×60秒=3600秒と計算できます。

これで単位が揃ったので、先の距離を求める式に当てはめてみましょう。

速さ×時間=距離

秒速60m×3600秒=216000m

これで、1時間で進む距離=時速が216000mであることが分かりました(1km=1000mなのでkmで表現すると時速216km)。

まとめ

今回の問題、正しい答えにたどり着けたでしょうか?

速さの単位換算の問題は、÷60や×60すればよいという解法のみを丸暗記してしまうのは良くありません。割り算と掛け算を混同してしまったり、中途半端なところで計算を終えてしまったりする可能性があります。

まずは速さとは何かを理解し、どのような理由で÷60をしたり、×60をしたりするのかを考えながら解くことが大事です。

速さの問題に慣れたいという人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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