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意外と大人が間違える「時速4.8km」→10分歩いたときの距離は?

  • 2024.8.16
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賃貸住宅の広告でよく見る「徒歩●分」という記述は、大体時速4.8kmで歩くことを想定しています。

しかし、時速表現を見ても歩く速度として早いのか遅いのかいまいちわかりづらいですよね。

そこで今回の問題を解いてみましょう。時速4.8kmの速度感覚がわかるようになるかもしれませんよ。

問題

時速4.8kmで10分歩いたときの移動距離を求めてください。

解答

正解は、「0.8km(800m)」です。

いきなり4.8×10としてしまった人は惜しいです。単位をもう一度見直してみてください。

では、この問題の解き方のコツを次の「ポイント」で確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「単位変換」です。

まず、時速とは何かを確認しておきましょう。

時速とは、一時間あたりに進む距離で速さを表したものです。

時速4.8kmと言えば、1時間で4.8km進む速さのことです。

1時間で4.8km進むなら、2時間で4.8km×2、3時間で4.8km×3進めます。

このように、移動距離は速さ×時間の式で求められます。

ただし、この式を使うときは、速さと時間の単位に気を付けなくてはなりません。

速さが時速なら、時間は時間単位
速さが分速なら、時間は分単位
速さが秒速なら、時間は秒単位

この問題は●時間歩いた後の移動距離ではなく、10分歩いたときの移動距離を求める問題です。

よって、速さ×時間の式で移動距離を求めたいなら、速さを分速に直す必要があるのです。

時速を分速に直すというと難しく感じるかもしれませんが、次のように考えればOKです。

1時間で4.8km進むとき、1分間では何km進む?

1時間は60分なので、「1時間で4.8km進む=60分で4.8km進む」ということになります。

よって、4.8km÷60を計算すれば、1分でどれぐらい進むか=分速が求められます。

4.8km÷60
=0.08km

分速が0.08kmと分かったので、速さ×時間の式に当てはめて10分で進む距離を求めます。

0.08km×10分
=0.8km

だいたい1kmに少し届かないぐらいですね。

1km=1000mなので、800mに直して答えても良いですよ。

別解 分を時間に直して求める

先の解答では時速を分速に変換しましたが、分を時間に変えて計算する方法もあります。

1時間は60分なので、10分は10/60時間と考えられますよね。

分を時間単位に直したので、時速をそのまま使って移動距離の計算ができます。

4.8km×10/60
=4.8×1/6
=0.8km

時速を分速に直した時と同じ答えになりましたね。

まとめ

今回は、移動距離を求める問題に挑戦しました。

速さ×時間の式をすぐに思い出した、という人でも単位の違いには要注意です。

時速、分速、秒速、それぞれの速さの単位に合った時間を使ってくださいね。

速さの問題に懐かしさを覚えた人は、ぜひ類似問題にも挑戦してみましょう。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)

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和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事

2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。


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