大人が小学校の算数の問題に対して誤答してしまうのは、意外とあるものです。
電卓やスマホだよりで、計算をする機会があまりないのが原因の1つかもしれませんね。
では、今回の算数の問題はどうでしょう。あなたは秒で計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしてください。
1×1×0
制限時間は5秒です。
解答
正解は、「0」です。
シンプルな式の形に惑わされ、思わず1と答えてしまったという人はいないでしょうか?
次の「ポイント」にて、この問題で注目すべきところを確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、0の掛け算です。
掛け算の中に0が含まれている場合、他にどんな数字が登場したとしても答えは0になります。
これは、0が掛けられる数として使われていても、掛ける数として使われていても同じです。
0×■=0
▲×0=0
具体的な例で考えると、この式が正しいことは理解できるはずです。
例えば、クッキーの箱をイメージしてみてください。
箱の中にクッキーが一枚も入っていない(0個)の場合、箱が何個あっても、クッキーの合計枚数は0枚です。
箱の数を■とすると、0(枚)×■(個)=0(枚)になるのは理解できますよね。
また、箱詰めのクッキー商品が並べられていたとしても、あなたが持っている箱はない(0個)のだとしたら、箱に詰められているクッキーの枚数に関わらず手元にあるクッキーの数は0枚ですよね。
箱に入っているクッキーの数を▲枚とすると▲(枚)×0(個)=0(枚)が成り立つのが分かります。
では、改めて今回の問題を見てみましょう。
1×1×0
冒頭の1×1の答えは1。しかし、そのあとの×0によってこの計算の答えは0になります。
1×1×0←まず1×1を計算する
=1×0←掛ける数が0
=0
まとめ
今回は、0を含む掛け算問題に挑戦しました。
掛け算の中に0が含まれていれば、その掛け算の答えは必ず0になります。
式をパッと見たときに、×0に気が付きさえすれば、すぐに答えが求められたはずです。
0を含む計算問題は他にもありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
次は、0を含む割り算に挑戦!