地球最速と名高いチーターは、秒速25mで走るそうです。
それに対して、人類の英知の結晶である新幹線のぞみは、時速約300kmで移動するそうです。
さて、これらは一体どちらが速いのでしょうか。実際に計算して比べてみましょう。
問題
秒速25mのチーターと時速300kmの新幹線どちらが速いでしょうか?
秒速と時速、mとkmなので、そのままの数字を比べることはできませんね。
解説
この問題の答えは「新幹線の方が速い」です。
秒速を時速に、mをkmに変換して比べてみましょう。
まずは秒速から時速への変換です。単位の間には分速もありますので、秒速→分速→時速とステップを踏んで計算していきます。
秒速・分速・時速の変換方法
・時間単位が小さい方から大きい方へは小さい方の数に60を掛ける。
例:分速→時速は分速×60、秒速→分速は秒速×60とする。
逆に単位の規模が大きい方から小さい方へは大きい方の数を60で割る。
この手順で、秒速25mを時速へ変換していきましょう。
秒速25m×60=分速1500m
分速1500m×60=時速90000m
チーターが時速90000mに対して、新幹線が時速300kmなのでぱっと見ではチーターの方が速そうです。
しかし、最後の注意点があります。
それぞれの一番後ろの単位に注目すると、チーターはmですが新幹線はkmです。これも揃えないと正しく比べることができません。
では、90000mは何kmでしょうか?mとkmの間の関係を整理すると見えてきます。
1km=1000m
なので、
kmとmの変換方法
・km→mのときは、kmの数に1000を掛ける。
・m→kmのときは、mの数を1000で割る。
という方法で変換することができます。
問題の90000mをkmに変換してみます。m→kmなので、
90000(m)÷1000=90(km)
つまり、チーターは時速90kmという速さで走ることが分かりました。
新幹線は時速300kmで移動するので、新幹線の方が圧倒的に速いですね。
まとめ
今回は速さ比べをしていくために、揃っていない単位を変換していく練習をしました。
比べるためには条件をそろえることが重要でしたね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
速さの問題にもう一問挑戦!